アイドル「要くん、君、クビね」
育成担当者にハッキリそう言われる。おれは必死に諦めたくないやめたくないと訴えたがこの世界は人気が売上に直結する世界。いくらダンスや歌が出来ようがモテない男はデビューさせられないと言われた。
「でも君がやめるとなると清峰くんもやめるって言い出しかねないよねー。うーん、専属のマネージャーになって彼らをサポートするっていうのはどう?」
「出来ま千円! おれは女の子にキャーキャー言われるために死に物狂いで練習してきたんですよ!? マネージャーになるためにゲロ吐くまでレッスン続けたわけじゃないです!!」
「えー……。ぶっちゃけグループには君のお兄さんがいればいいんだよなぁ。君つまんないギャグで滑るし女の子から人気ないし」
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