夢花火4「随分と手懐けたもんだな」
虚空から突如声が響くのと同時に、霊幻の頭上にポンっと手のひらサイズの人魂が出現する
。
「何の力もない一般人のくせに、強力な超能力者二人従えて、顎でこき使えてよぉ」
緑色のボディ、両頬についた赤いほっぺ。
一見すれば、JKたちの間でブサカワと持て囃されても可笑しくない風貌のマスコットだが。
「なあ霊幻。さぞかし気分いいだろ?」
人魂が発する言葉は悪意に満ちあふれ、嘲ったものだった。
悪霊エクボ。
今でこそ弱々しい見た目になってるが、かつて強力な洗脳力で(笑)というカルト宗教団体の教祖をしてた上級悪霊である。
「本当、取り入って丸め込むのが糞みてーに上手いな。口だけでよくやるぜ。全く見ていて感心するぜ?反吐が出る」
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