しほなみ セカイでの練習の休憩中。空き教室で志歩ちゃん、リンちゃん、メイコさんと、床に座っておしゃべりをしてると、教室の扉が開いた。
「リン! ここにいたんだな」
「レンくん?」
中に入ってきたのはレンくんだった。リンちゃんの名前を呼ぶけど、ちょうど背中を向けて座ってるリンちゃんは気がついてないみたいで、まだ会話をまわしてる。
「リン、レンが来たよ。リンに用があるみたいだけど」
隣に座る志歩ちゃんは状況を察したみたいで、リンちゃんの肩を叩いて教えてあげてる。レンくんはもう、すぐ後ろにまで近づいてきてた。
「リン! 返事しろって!」
「——わっ… って、レンじゃん! ちょっと何すんの あたしのカチューシャ引っ張らないでよ、…って、うわっ」
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