昼 二人揃って目を覚ましても肌寒さと互いの体温のあたたかさに離れがたくて結局だらだらとしてしまった。でも昼も近くなると腹も減るというわけで、朝よりも多少は温かい気温にやっと布団から脱出した。
「起きようか、お腹すいたでしょ」
「すきました」
布団から這い出た身体は服をまとってないから目に毒だ。暗い中で見るのも素敵だけど、昼のさなかに見るのは明るさと淫靡さが混じって奇妙に美しい。起き上がった身体から布団が滑り落ちて昨晩俺がつけた痕がはっきり見える。だから目に毒。
俺もお腹すいたし、とキッチンに向かう。これ以上見てるとまたベッドに逆戻りしてしまう。何があったかな。朝ごはん兼昼ご飯になりそうなものを探していると後ろから抱き着かれた。もちろん抱き着いてきたのはジュウォンだ。やっぱりこの人、体温が高い。
1070