シンちゃん×アスカさん電脳世界でキミと出会う
俺はシン。もちろん本物ではなくて、マスター(要はうp主ってやつだ)に本物を模して作られた(似てないけど)VRoid製のアバターだ。
やることといえばマスターのオーダーに合わせて服を着替えたりポーズを取って写真を撮ったり。マスターは機械オンチだからムービーは撮れないらしいけど、俺はそんなことどうでも良かった。
この世界、俺一人しかいない。ここにはオーブもプラントもない。守るべき世界がないんだ。
擬似的に形成されている俺のシン・アスカとしての記憶が、今の電子データでしかない自分には辛い。
俺は本当に暇だった。
久々にマスターに呼び出されて、何かと思えば自分と同じ顔をしたパーカー姿のアバターと引き合わされた。
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