彼女の想いは紫煙とともに消えて・・・オメガバースパロ
シビュラシステムが管理するこの国でバース性というものは存在しないものとされた。なぜならば,バース性というものが存在することで,αによる犯罪が増えることは圧倒的にわかりきっていたことだから。しかし,シビュラシステムがこの国の大部分を占めるαを統治することは不可能に近い。ならば,バース性そのものをなくしてしまえばいい。生まれてくる子供たちや,今を生きる人間にワクチンと称して,バース性そのものを歴史から存在自体、シビュラシステムが消してしまう。
効果は覿面。人々は,バース性を気にすることなくシビュラシステムに管理されながら生きる。しかし,彼らはバース性の神秘にはあらがえなかった。
運命の番。それは,出会った者同士が必ず惹かれ合い一生を共に過ごす存在同士の事・・・
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