本能は知っている 優劣。生きているなら必ずしも付けられるもの。学歴、体力差、数え切れない程あるが最たるものは性別じゃないかと思う。
そしてこの世には第二の性も関係する。頂点に君臨するアルファ、平々凡々のベータ、最も数が少なく最下層のオメガ。
そんな私はオメガ。ところ構わず発情する卑しい性別と思われることも屡々。発情は己が意思ではコントロール出来る訳では無いし、好きでこうなっている訳では無い。
発情抑制剤を服用してようやっと「平々凡々」と大差なく生活できる。
私は自分の第二の性が大嫌いだ。
運命の番。第二の性について話すと必ず出てくる。アルファとオメガの間のみに発生する強い繋がりがそれに該当し、運命と思しきアルファあるいはオメガのフェロモンを嗅ぎ分け、見つけ出すと聞く。
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