いろいろ 然程気にならないだろうと考えていたが、どうやら甘かったらしい。抑、中也都の任務で、僕が報告書を書いている時点で、何処か可笑しい事に気が付くべきであった。徐々に頭が重くなってくる。ふっと意識が飛びかけて、遅効性の毒を盛られたのだと理解した。まあ、滞り無く進行した会食の報告なんて、多少遅くなっても差し支えない筈だ。毒を盛られたのは、僕にとっては幸運でしかない。このまま仕事をサボタージュする理由になるし、放っておけば、死ぬかもしれない。
頭が痛い…此れは、昨日泣いた所為だ。気分が悪い…此れは、昨日からまともな食事を摂っていない所為だ、多分。嗚呼、ちゅやに怒られる。面倒臭いな
弱々しく握り返す手に、ひやりとした。
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