発熱レヴナントが明確に不調を感じ始めたのは、ドロップシップ内のカウンターに腰掛け、降下開始の合図を待っている時だった。
排気を繰り返しても機体の温度が下がらず、熱を持っている。
それは人間の感覚をベースに構築されたレヴナントにとって、どうにも熱っぽくて怠い、という体調不良に他ならなかった。
正確には昨晩から、排気システムの不具合を感じていた。しかし、レヴナント自身は自己維持システムによって、中枢のプログラムにはアクセスできない。わざわざメンテナンスをする程のものでは無かったし、軽度のバグであればシステムが自動で解消する。そのため体内に籠る熱を無視していたのだが、それは時間が経つにつれて、不快感を伴うほど強くなっていた。
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