カイザーが熱出したときいて、お前は昨年まで小児科だっただろうがとノアが言って看病する話 捏造しかない義親子設定ノアとカイザーの話
カイザーが熱を出したと小耳に挟んだ。
カイザーはノアの息子である。
といっても、養子。ドイツに来たばかりの頃、ボロボロだったカイザーをノアが拾って養子にした。
そこからの付き合い。
フットボールの才能があったから、自分が所属するチームのトライアルテストを受けさせてみれば、見事合格するくらい才能豊かなちょいと小生意気な息子である。
そんなカイザーは、ノアをいつまで経っても頼らない。
下部組織の新入りが熱出したらしいと、メンバーが話題にするのをノアは聞いて溜息を吐いた。
またアイツは俺を頼らない。
それで仕方なく、寮のカイザーの部屋をこっそり尋ねれば、父親権限で合鍵を使って中に入ると、ベッドの中に埋もれるカイザーを見つけた。
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