司のやりたい100のことノート 柔らかな日差しが差し込むある日の朝、オレは部屋で掃除をしていた。普段からある程度は片付けられている部屋だが、こまめに整理しておいて悪いことは無い。
「む……?なんだ、これは」
ふと、クローゼットの奥から何かのノートが出てきた。古ぼけて色落ちしたノートには見覚えがなく、中を覗いてみようかと思ったところで、スマホから着信音が鳴り響く。
「うおっ!?る、類から?……もしもし」
『司くん?もう集合時間過ぎてるけど、今どこにいるんだい?』
「へ?集合時間?練習は昼からじゃ……?」
そう言うと、電話の奥から苦笑いのような声が聞こえた。
『ふふ、司くんらしいけど、今日は朝から練習だよ』
「なにぃ!?すまん、今から急いで行く!」
1982