🍔×🪓エブリバーガーくんは木陰の下で無防備に眠るきこりのおじさんの顔を見つめていた。いつものようにイタズラをしにきたはずが、きこりのおじさんの薄く開かれた唇から目が離せないでいたのだ。
「……っ!」
気がつけば、エブリバーガーくんは自分の口ときこりのおじさんの口をくっつけてしまっていた。ファーストキスだった。心臓がバクバクと音を立てて鳴っている。
エブリバーガーくんはハッとしてすぐに離れたのだが、その瞬間、眠っていたはずのきこりのおじさんがきつく目を閉じたまま顔をしかめた。
「ん……」
きこりのおじさんが起きてしまったのかと思い、エブリバーガーくんは慌てて逃げようとした。だが、その時、
「……エブリバーガー」
きこりのおじさんが小さな声でそう呟いた。エブリバーガーくんの名前を呼んだのではなく、寝言を言ったようだった。
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