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    siori_MERUrin

    メル燐文置き場(仮)

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    siori_MERUrin

    MEMO『きっと些細な非日常 16』(5月13日(木))
    ちいさいふたりについては、とりあえずなりゆきにまかせるのかもしれない感じのアレ。
     ちいさい天城と一緒に、もうひとりが姿を現しました。
     いえ、厳密には、HiMERUにはまだその姿は朧げにしか捉えられてはいないのです。
     けれど、HiMERUがその姿を……。
    『HiMERU』じみたその色彩を、見間違うはずがありません。
    「メルメルさァ、こっちは見えてねェの?」
     そう言って指し示された先には、薄ぼんやりとしたシルエットにをした、ちいさい天城と同じくらいの大きさの何かが、確かに見えました。
     思い返すと、まるでちいさな亡霊のようですね……、と、『亡霊』と書いた部分をちいさい天城が見下ろしているのです。書き物を邪魔するなんて、いけない子ですね。
     いえ、冗談なのです。HiMERUが自虐的になっているのではないかと、心配してくれたのしょうか? ちいさい天城は優しいですね。何かお返しをしてあげたいと思うのに、HiMERUはちいさい天城がどうすれば喜んでくれるのか知らないのです。
     ふふ、指で何か書いていますね。
    『さけ』?
     残念ですが、そればかりは用意できないのです。まさかとは思いますが、HiMERUが用意出来ないと踏んで無茶を言っているのではないでしょうね? そんな風に 1406

    siori_MERUrin

    MEMO『どうも可笑しな非現実 1』(4月30日(金))
    ちいさいメル燐シリーズの、大きいりんねくんサイドの話。
    (時系列は更新順になっているので、これは大きいひめるサイドの話4の後に起こっている出来事です)
     なにやら見覚えのある姿をした、『そいつ』にしては随分とちいさすぎる『なにか』と遭遇した。
     驚いて動きが止まった一瞬の隙に、それはぴゅっと物陰に隠れてしまう。俺っちとしたことが疲れているんだろうかと目頭を押さえて顔を上げると、今度はちょこんとちいさな頭を出してこちらを伺っている様子が目に入った。
     サイズが小さくとも見紛うはずもない、くすんだ水色の髪。ホンモノに比べると顔面に対してやや大きく見えなくもない淡い黄色の瞳に、なぜか『Crazy:B』のユニット衣装まで身につけているそいつを、HiMERUと言わずしてなんと言えば良いのか。
     もうすぐライブ本番だ。
     まさかコレがマジでHiMERUだと思っているわけではないけれど、もしもステージにHiMERUがいなかったら──いやいなかったとしてもこのちいさいのじゃステージに立てないだろうが。落ち着け俺。
     自販機に行ったニキとこはくちゃんはもうすぐ帰ってくるし、「お花を摘みに行ってきます」とか言ってたHiMERUも時期にトイレから戻ってくるだろう。なぜか化粧ポーチを持って行ったのが気になるが、楽屋で俺っちに絡まれながら支度する気分じゃなかっ 1312