Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ある

    しおん

    DONE芸能人パロ|若手実力派コンビ〈盗賊団〉のネタ作り担当のネロが突如「解散」を言い渡し、ブラッドリーの前から姿を消すものの思いがけないところで再会する話。

    ⚠︎含まれる要素|中央主従(芸人)、縁ある二人(芸人)、同じ視点で見ていた(アイドル)
    再再再解散 日頃の猫背が嘘のように姿勢がよく、やけに真面目な面で切り出すものだから、なるほど次はそのネタでいくのかと思った。惜しくも逃したグランプリの優勝を引き摺っていない。次の目標、新人コンテストに向けてすでに思考を切り替えているようだ。
     やや意外に思ったが、嬉しかった。ブラッドリーの相方は何かと引き摺る性質だ。これまでのこいつならあと二日は落ち込んでいる。いい変化だと密かに喜んだ。
     ネタ決めの際、大まかなテーマはブラッドリーが決めるが、細かく設定を詰めていくのは相方の仕事だった。だからコンテストで敗退すると、「俺のネタがいまいちだったから」と無駄にへこたれる。馬鹿馬鹿しい。本当にいまいちだったら採用しない。そもそも、こだわりの強い相方が妥協したものを客に見せるわけがない。ブラッドリーがオッケーと言ったものであっても、どこか引っかかるときは延々と唸って作り直すやつなのだ。
    8015