ともひと
𝕤 / 𝕔
DONE⇢ひよジュン⚠ 星奏館を出てふたりともひとり暮らしをしている設定です
ああ、うつくしいぼくのベスティア ✦ ✦ ✦
首筋を流れ落ちる汗に目を奪われる。
鍛えた体格に比べると、存外細い首筋をしているんだなといまさらになって思った。まあこの子は、身体の厚みの割りに要所要所ではっとするほど小造りなところがあったりするから、首筋も例に漏れないのかもしれない。その首筋を、汗が伝って落ちていく。
汗臭いのなんていや。前々から言っている言葉に嘘はないし、実際いまだってそう思ってもいる。それなのに、なぜだか。
この子の首を伝う汗がひどく美味しそうに見えて堪らなくて。
びりりと痺れる舌をごまかすために、ぼくは氷をこれでもかと入れたがために表面にびっしりと水滴の浮いたグラスに指先を濡らして、冷えた麦茶を喉に流し込んだ。
10702首筋を流れ落ちる汗に目を奪われる。
鍛えた体格に比べると、存外細い首筋をしているんだなといまさらになって思った。まあこの子は、身体の厚みの割りに要所要所ではっとするほど小造りなところがあったりするから、首筋も例に漏れないのかもしれない。その首筋を、汗が伝って落ちていく。
汗臭いのなんていや。前々から言っている言葉に嘘はないし、実際いまだってそう思ってもいる。それなのに、なぜだか。
この子の首を伝う汗がひどく美味しそうに見えて堪らなくて。
びりりと痺れる舌をごまかすために、ぼくは氷をこれでもかと入れたがために表面にびっしりと水滴の浮いたグラスに指先を濡らして、冷えた麦茶を喉に流し込んだ。