ミカドとハルマの会話「お前、前より何か分かりやすくなったな」
「え？…どういう…？」
「…お前のあの顔、崩せなかったのが……少し悔しかっただけっしょ」
「僕はその…君に、」
「何も言うなよ。……俺が、お前の御眼鏡にかなわなかったってだけっしょ」
「…」
「…チッ…。次は負けねぇから覚悟しろっしょ。」
「…！…ふふっ。君が僕に勝てるの？」
「……本当にムカつく奴っしょ…てめぇは…。」



✥✥✥✥
結局この二人何もないし、なによりライトともやり取りなくてなぁ…。

この会話は、ハルマが対抗戦で(何度挑んでも)「ずっと笑っていやがるんだ…！」って言ってた(と思う)ので、何をしてもずっと笑っているのを崩したい、というのがきっかけなのかな？と思ったからですね。自分は必死なのにどうしてこいつは、って挑む内に怖くなっていったのかな、とかめちゃくちゃ考えたのでした。

巡りて盈月(えいげつ)盈月は漸次、相助なるうえでこそ真に満ちたり。

※盈月(えいげつ)
新月から満月になるまでの月。


東の空より浮かんできた孤月をひとり、たたらばの屋根よりぼうっと眺める。
あたりは次第に夜の帳が下りていき、里の家々には少しづつ明かりが灯っていくのが見える。肌を撫でる風に季節の移ろいを感じつつ、普段なら夕餉の支度を始める時間だが、今夜はひとり。昼食の残りでもあたため直せば済むことだと、自分のことながらどこか他人事のようだ。
今はそんな事よりも、今朝、偶然に見てしまった光景が幾度となく思い出されては、俺の思考を全てうめつくしていく。
ミカドと友人以上の関係…つまりは、恋仲として付き合うようになって、相当の月日が過ぎた。