るあ。
serinsdgs
SPOILER季節物でも書いてみるかと書いたバ亜。吸血鬼バとその寵愛を一身に受けているせいで痛い思いをするア。
ベッドの縁に腰かけて腿の上に乗せた身体を引き寄せると伸ばされた両腕が首の後ろに回された。肩口に寄せた唇を鎖骨に沿わせて喉元までなぞれば体臭でも汗でもない彼自身の香しい匂いが漂ってくる。神の杯をも上回る芳醇な香りを放つ総身は肉体だけではなく心までも目の前に差し出され、緊張に身を強張らせながらその時を待っていた。
腰に回した手を引き寄せてもう片方の手で頬に触れると不安そうに揺れる瞳と目が合う。あまりの愛おしさに目眩に似た高揚感が増し、印のため首筋に口付けを一つ落とした。耳は熱を帯びた吐息を拾い、背中に回された手が引き千切らんばかりに強く服を掴むのを感じながらゆっくりと口を開く。牙が張りのある皮と肉を小さな音を立てて突き破る。じわりと滲み出る血液を舌で絡め取れば欲深な魔物がもっと欲しいとささやいて、声に従いもう一度牙を突き立てた。
2317腰に回した手を引き寄せてもう片方の手で頬に触れると不安そうに揺れる瞳と目が合う。あまりの愛おしさに目眩に似た高揚感が増し、印のため首筋に口付けを一つ落とした。耳は熱を帯びた吐息を拾い、背中に回された手が引き千切らんばかりに強く服を掴むのを感じながらゆっくりと口を開く。牙が張りのある皮と肉を小さな音を立てて突き破る。じわりと滲み出る血液を舌で絡め取れば欲深な魔物がもっと欲しいとささやいて、声に従いもう一度牙を突き立てた。