Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    シオン

    slekiss

    MOURNINGウン十年前に2主(シオンさん)の過去話を書こう!と意気込んだはいいが途中で力尽きたもの。聞き間違いでショーン=シオンだった、というのは覚えてるが、過去の自分がこの後どう続けるつもりだったのか不明なためここで供養する。


    2主:シオン・N・エルフィールド。淡い亜麻色の髪と薄い鳶色の瞳を持つ、全体的に色素の薄い青年。
    謎の女:見た目は深層の令嬢。自警団員のショーンという人物を探しているようだが……?
    邂逅(仮 それは、本当に偶然の出来事だった。

     その日の夕方、アルベルト・コーレインは、自警団事務所前で一人の女と出会った。
     きっちりと結い上げられた漆黒の髪に、白い帽子とひと繋ぎになったヴェールを載せ、細い身体を帽子と同色のドレスで包んだ、何処から見ても深窓の令嬢然とした姿。
     品のある落ち着いた雰囲気から察するに、年は妹のクレアより少し上ぐらいだろうか。
    「あの……少々お尋ねいたしますが」
     鈴を転がすような、とはこのことをいうのだろう。涼やかな美声にはっと我に返る。
    「は、はい?」
     正直顔の造作だけで言えば、彼女とアリサは全く似ていない。
     けれど、ふわりと微笑む儚げな美貌と、それでいて意志の強さを感じさせる慈愛に満ちた薄茶色の瞳が、アルベルトにアリサを思い出させた。
    2209

    takamura_lmw

    DONE2024/6/30さめししオンリー「醒めし視界に愛は降る」にて無配として置いていたSSです。おにいちゃんぶるれめと、さめししのししさんの話。付き合ってるのはさめししですが、れめとししさんの間にはクソデカ感情があります。
    二人とも無事でわだかまりなく帰ってきてくれ……という気持ちで書きました。
    ベイビィ・オン・ザ・ソファ ソファに五歳児がひっくり返っている。比喩だ。もちろん。オレの知り合いに五歳児なんかいない。
     だがしかし、五歳児みたいな男はいる。何人も。オレも含めみんな五歳児。したいことをして、したくないことは断固としてしない。楽しいことだけしていたい子供みたいな大人ども、あるいは大人みたいな子供たち。
     その中で唯一五歳児じゃなかった男、大体十二歳児くらいの敬一くんが、今は五歳児になってソファに転がって、オレの公式グッズのもちもちレイメイくんクッションをでかい両手で捻り潰している。やめろよ。かわいそうだろ。
    「敬一くんなんか飲む?」
    「泡」
     遠慮のかけらもない。敬一くんが泡といえばそれはシャンパンだ。フレッシュできっちり酸味のあるシャルドネ系がお好みで、クリュッグの長期熟成のやつとかはそんなに好きじゃない。飲み飽きた由。二十六歳にして贅沢な舌だ。
    5188