ティボルト
蒸しパン
DOODLEバチクソ去年のなんだけど すっ転びティボルトくん話なので再掲です 雪の日の石階段が滑りやすいなんてわかってた。
だけど、その日雪が降るなんて知らなかったから革靴で。だから余計に。
当たり前だけど誰かに押されたわけでもないから、ただのドジだ。
ぁあ、落ちる。そう直感した瞬間、一瞬だけ彼が俺の服を掴んだのを感じた。
でもそれは本当に一瞬で。指先で掴んで体を支えられるわけがなく、そのまま下方向へ転んだ。石作の階段をら上から下まで綺麗に転げ落ちたのだ。
「も〜……大袈裟ですねぇ。捻挫しただけですよ」
「頭とか打ってるかもしれないよ、本……っ当にごめんね。まじで、俺がいながら」
劇場を出てすぐだったので、俺はそのまま救護室へ担ぎ込まれた。大きな怪我はなくて、少し足首を捻ってしまったみたいだ。あの規模で転げ落ちて足捻っただけだよ。すっごく幸運だと思うんだけど。
7972だけど、その日雪が降るなんて知らなかったから革靴で。だから余計に。
当たり前だけど誰かに押されたわけでもないから、ただのドジだ。
ぁあ、落ちる。そう直感した瞬間、一瞬だけ彼が俺の服を掴んだのを感じた。
でもそれは本当に一瞬で。指先で掴んで体を支えられるわけがなく、そのまま下方向へ転んだ。石作の階段をら上から下まで綺麗に転げ落ちたのだ。
「も〜……大袈裟ですねぇ。捻挫しただけですよ」
「頭とか打ってるかもしれないよ、本……っ当にごめんね。まじで、俺がいながら」
劇場を出てすぐだったので、俺はそのまま救護室へ担ぎ込まれた。大きな怪我はなくて、少し足首を捻ってしまったみたいだ。あの規模で転げ落ちて足捻っただけだよ。すっごく幸運だと思うんだけど。