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    ニット

    椎那わたる

    DONE女体化魏無羨アイドルWebアンソロ企画
    「WWXアイドル宣言!」にて寄稿した小説です。公開は3月!
    魏嬰がアイドルになる瞬間を書きたくて、書いてみました。全年齢です。
    プロデューサー藍忘機が見つけた、たったひとつの原石。
    先輩アイドルとして男性アイドルユニットの小双璧が出ます。
    煌めき、ひとつだけ。 その日彼女を見つけた彼の目には、眩い街灯も霞んで見えた。

     ひときわ光り輝く原石を見つけること。それがアイドル事務所「姑蘇プロダクション」アイドル部門に所属する総合プロデューサー、含光君こと藍忘機の仕事である。
     彼はアイドルの発掘、スカウト、プロデュースからプロモーション業務まで、一手に引き受けトップアイドルを育てている。そしてアイドルを卒業したメンバーは俳優、劇団員、声優など、ありとあらゆるマスメディア関連のプロとして育って行った。
     今日は彼が長年プロデュースしていた男性アイドルユニット、『Show-Sow-Heki』のラストライブの為に雲夢アリーナまで足を運んでいた。雑誌、バラエティ、ドラマ出演と人気を博したSSHのメンバーである藍景儀と藍思追は、そのライブを期にソロ歌手と映画俳優へそれぞれステップアップする。今後はそれぞれの人生を歩むため、別々の道を行くことになるが、彼らなら大丈夫だと彼は自信を持って送り出した。転属先で新たなパートナーと組み、姑蘇プロダクションの未来を担うプロとなるだろう。
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    kneedeephigh

    DONE【Hizatteシリーズ】
    ・Hizatteとは私の作った架空ユニットです。夢ノ咲やESの世界線のユニットではありません。
    ・原作から設定を引き継いでいるものもありますが、基本的にオリジナル設定です。
    キャラの性格、口調等はおよそそのままですがキャラ同士面識がないことがあります。
    ・架空の人物が存在します。プロデューサーの性別はお好みで想像してください。
    Road to Hizatte ~episodo 0~ 冬の一大イベントであるクリスマスも終わり、世間は新しい年を迎えようと忙しなく動いている。しかし、一部の人間だけは暇を持て余していた。
     築六十年の雑居ビルにある、テナントの一角に彼らは集まっていた。おんぼろのドアに似つかわしくない、ピカピカのプレート。
     『ヒザムリンク芸能事務所』と書かれたその奥から、一人の少年の叫びが今日も聞こえてくる。
    「だから~っ! もう町おこしのイベントには出演なんてしないってば! 前にプロデューサーに言ったよね!?」
     姫宮桃李は渡されたチラシを見るなり、プロデューサーに詰め寄った。小柄な身体から煙が出ているのかと思う位、憤怒している。桃李の激怒をどうにかかわそうとするプロデューサーは、へらへらと苦笑いするしかなかった。事務所の空気が重い。
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    mori_yuen

    DONEふわふわニットを着たハングマンに懐くルースターから始まるお話です。
    close the distanceモヘア
    「お前っ……、何だよ、これっ……!」
    「はぁ⁉︎ ってお前何してんだ」
     突然上がった声に驚くハングマンを完全に無視し、ルースターは一心不乱に彼の胸や背中を撫でさすった。正確には、ハングマンが身につけているニットのふわふわとした表面を。

    「おい、もういいだろ」
    あれから優に30分は撫で続けているルースターにハングマンが呆れた視線を向ける。「もうちょっと……」と抵抗するルースターは、すっかりハングマンが着ているふわふわとした触り心地のニット――モヘアニットと言うらしい――に魅了されていた。
    「そんなにさすられちゃ、落ち着かないんだよ」止まらないルースターの腕を引き剥がしにかかったハングマンに「たまにはいいだろ、恋人なんだし」と言い募る。ぐっと言葉に詰まって捕らえたルースターの腕を解放するハングマンに、まぁ戸惑う気持ちも分かるけどな、と心の中で共感する。付き合い始めてからの時間はそんなに長くないとはいえ二人は実際に恋人同士ではあるし、今日のようにハングマンがルースターの家を訪れるのも片手の指では足りないくらいの数にはなる。しかし、それでもこういった触れ合いは殆ど無く、今のようにルースターがぴったりハングマンに寄り添って座ることも無い。いつもは互いのパーソナルスペースをしっかり守って座っていて、ボブやフェニックス、コヨーテ達との距離の方が明らかに近かった。それでいて体の関係が無いかといえばそうではない。親友未満の距離感のくせにやる事はやっていた。むしろ体の関係から始まった事が、恋人らしい触れ合いが出来ない現状を招いたと言ってもよかった。
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