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    ファン

    grkn_bnarbnst

    DOODLEきすけさんのチャイナよだつか、ちょっと脅かされて黙ってぽろぽろ泣く☀️があまりにもかわいすぎまして………ファンノベルです…https://x.com/ju21ys/status/1936417942624932164?s=46&t=jMGf5nIDZ36CMrR65zF-NQ
    愛玩今、この国は富んでいる。豊かな人間はとにかく豊かで、手に入らないものなど存在しないだろう。きっと愛ですら金で買える。富んだ人が肥えれば肥えるだけ、貧しい人間は痩せ細ってゆく。麗しの街から通りを暗い方暗い方へ進んだ先の闊達路に俺の住処がある。
    「ただいま!」
    「おかえり司先生!今日はやーい!」
    「おかえり司くん」
    「ただいま戻りました。これ今日の日当です」
    俺は闊達路にある『日車』と呼ばれる孤児院に育った。大人になった俺は同じく孤児院にいる子供たちを養うために麗街に通い工事現場などで日雇いで働いていた。給金としては微々たるもの…それでも俺が一日、日が昇る前に院を出て、日付が変わる頃戻るという生活でどうにか子供たちを食べさせてやれているのだ。今日はビルの窓拭き。下さえ見なければ割と楽しいのだ。思ったよりも早く終わったしたまにはゆっくり休みたい、と早めに日車に帰ってきた。座ると体がずしんと重くなる。あー…疲れてるな。俺に学があって生まれがしっかりしていたら…今頃、社会の掃き溜めみたいな闊達路じゃなくて麗街の高いところからきれいなものだけを見ていたりしたのだろうか。
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