ベルジョイス
敷宇治
DONE青空に星を浮かべるジョイスとアインのジョイアイ※この話でヴェルトと書いてあるのはジョイスです。ビジュアルノベルネゲントロピーの表記に合わせてます。ヨウではないです。
星の在り処星座。誰が決めたか、名付けたかわからないけれど、希望だったんだろう。俺という存在を見つけて、線を引いてくれた彼女のように。暗い夜の道標、グリニッジタイム10月20日22時57分。
「今日はお散歩に行こう、ヴェルト。じゃあ、10分後準備ができたら下で集合だ。君は準備ができているようだが、何しろ僕ができてないのでね。」
バタンという音は二回なった。いつものように俺の自室にノックもせずに入ったアインの声は提案し、遠くなっていく。一瞬のアインの声がまだ響いている気がした。姿を見せる間もなく空気が動いた。今日は散歩に行くらしい。あの日から俺がレクリエーション係のはずなのに息抜きを設定してくれるのはいつもアインかテスラだ。少しだけ俺の仕事ってなんだっけと思う。アインが君はそのままでいいって言うからいいんだろうけれど。だけど、俺だって何か返したいし、アインにも楽しんでもらいたい。そのためには、どうすれば……こうすれば……
4261「今日はお散歩に行こう、ヴェルト。じゃあ、10分後準備ができたら下で集合だ。君は準備ができているようだが、何しろ僕ができてないのでね。」
バタンという音は二回なった。いつものように俺の自室にノックもせずに入ったアインの声は提案し、遠くなっていく。一瞬のアインの声がまだ響いている気がした。姿を見せる間もなく空気が動いた。今日は散歩に行くらしい。あの日から俺がレクリエーション係のはずなのに息抜きを設定してくれるのはいつもアインかテスラだ。少しだけ俺の仕事ってなんだっけと思う。アインが君はそのままでいいって言うからいいんだろうけれど。だけど、俺だって何か返したいし、アインにも楽しんでもらいたい。そのためには、どうすれば……こうすれば……