ユリガイ
Satsuki
DONE超刻印の誇り2023の無料配布で書いた無双のレトユリです。新刊の途中のどこかで親睦を深める二人、として書きました。年相応の青年同士らしく、盤面遊戯や真実か挑戦かみたいなゲームで遊ぶレトユリがいたらいいな……♡20230503束の間の休息「っしゃあ! 二匹目!」
パシャ、と水が跳ねる。隣の釣り竿がしなり、笑顔が弾けた。水面から勢いよく飛び出した魚が光り、ベレトは目を眇める。まるで年端も行かぬ少年のように喜ぶユーリスが、眩しく見えた。
「結構デカいな。これなら、昼飯には十分かもしれないけど……あんたが釣れねえと、勝負にならねえな」
「勝負をするとは言っていないが……」
ベレトは釣り竿を上げて、自分の釣り針を確認した。獲物の気配はなく、餌もそのままついている。魚たちは、腹が減っていないのだろうか。それとも、よほどユーリスの使っている仕掛けが気になるのか。
「さて、じゃあ次の質問だ。そうだな……そういえば、あんたって歳はいくつなんだ?」
「歳……」
2402パシャ、と水が跳ねる。隣の釣り竿がしなり、笑顔が弾けた。水面から勢いよく飛び出した魚が光り、ベレトは目を眇める。まるで年端も行かぬ少年のように喜ぶユーリスが、眩しく見えた。
「結構デカいな。これなら、昼飯には十分かもしれないけど……あんたが釣れねえと、勝負にならねえな」
「勝負をするとは言っていないが……」
ベレトは釣り竿を上げて、自分の釣り針を確認した。獲物の気配はなく、餌もそのままついている。魚たちは、腹が減っていないのだろうか。それとも、よほどユーリスの使っている仕掛けが気になるのか。
「さて、じゃあ次の質問だ。そうだな……そういえば、あんたって歳はいくつなんだ?」
「歳……」