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    リップ

    桜庭🌸

    PROGRESSタイムスリップしてきた25くんとネのお話の進捗です
    応援が励みになります~スタンプなどぽちぽちしてもらえるとうれしいです🌷
    進捗 目を開けると、まずカーテンの隙間から伸びる細い光の筋が目に入った。違和感とともに、ぱっと身体を起こす。そのときついた手に伝わるマットレスの柔らかさも、違和感をさらに濃くした。昨夜、寝るために入ったのは、二段ベッドがずらりと並んだだけの部屋だ。「箱」のような部屋に、カーテンなんてお上品なものはない。太陽が昇れば、否応なしに陽の光に起こされるのが日課である。今朝も、同じことを繰り返すはずだった。少年の違和感は、ひとつの疑問に集約された。
     ──ここはどこだ?
     ドクンドクンと、心臓が血液を通して全身に警鐘を鳴らさんと脈打つ。さながらレーダーのごとく、視線だけをぐるりと室内に巡らせる。夜空を思わせるネイビーのカーテンのかかった窓、数人が座ることが想定されたL字型のソファーとその中心にある滑らかな光沢のテーブル、その上に置かれた、オレンジの花が活けられた花瓶、ビーチの砂のように白い壁にかかる絵画──そこまで視線を動かして、少年は目を伏せた。室内の色鮮やかさに、眩暈がしたのだ。
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    Komeeee_jiro_

    MOURNINGツイステガチってた時に書いたラギレオ(ラギ)未満の小説です。これだけ書いたのに力尽きてしまったので供養させてください…😇
    かなり捏造有り。世界観としてはラギーが魔法陣により過去へトリップしてしまったが、そこには幼少期のレオナが居て?!みたいな、やつです。結構設定とかねったんだけど自分で難易度をあげてしまいました。
    ラギレオ未満「レオナさーん!いつものヤツ、借りるっすねえ」

    ごろごろ、いつも通りベッドに寝転がっているレオナに声をかければゆらり、尻尾をしならせて返事が返ってきた。声で返事がされないのはいつものことで、一度だけ悪戯心と好奇心で「うん」とか「すん」とか言ったらどうだと盾を突けば真顔で「すん」と返ってきて以来、尻尾で返されても何も言わないことにした。はなから煩く言うつもりもなかったが、レオナの「すん」が余りにツボでしばらくは床をのたうち回ったものだ。
    寮長室は立派なもので、でかいベッドだけでなく勉強机や椅子もどことなく豪華(な気がする)。ほら、椅子もこんなにふわふわ(当社比)でお尻も尻尾も痛くならないとラギーが喜んでから、好きに使えと使用許可を得ているので遠慮なく寮長室のものを使わせて貰っている。椅子を引いて座ればだいぶ使い込まれた魔法書の目次を開くと、レオナの匂い、ちょっとだけカビっぽい埃、そしてほんの僅かに知らない花っぽい匂いが優れた鼻腔を擽った。
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