ローニン
鯨屋しき
DOODLE龍主。雰囲気らくがき文。書いててローニンの龍馬は「〜しとうせ」というより「〜してくれるかえ」って優しく聞いてくるな……って思った。
鳴かぬなら「おまんはほんに静かじゃのう」
昼間はあれほど来客の多かった長屋も、人間2人と幾ばくかの獣たちの営みの音のみを残し静まりかえっている。
ごろりと隣で共に横になっていた龍馬がふと起き上がる。
「おまんはまっこと静かな人じゃ」
こちらを見下ろし、ぽつりとこぼす。
「わしがおまんに触れてもおまんはこうしてただ静かに受け入れるだけ」
するりと頬を撫でられ暖かな手のひらを追いかけるように目を閉じる。
「…不満か?」
確かに自分は口達者でもなければ愛しい人の触れ方も知らぬ身だ。愛想を尽かされても何の疑問も抱かない。
「いんや、別に不満なんて思っちょらん。ただ…」
「…ただ?」
薄目を開けて龍馬を見やると暗い部屋の中でも確かに目と目が交わった。
670昼間はあれほど来客の多かった長屋も、人間2人と幾ばくかの獣たちの営みの音のみを残し静まりかえっている。
ごろりと隣で共に横になっていた龍馬がふと起き上がる。
「おまんはまっこと静かな人じゃ」
こちらを見下ろし、ぽつりとこぼす。
「わしがおまんに触れてもおまんはこうしてただ静かに受け入れるだけ」
するりと頬を撫でられ暖かな手のひらを追いかけるように目を閉じる。
「…不満か?」
確かに自分は口達者でもなければ愛しい人の触れ方も知らぬ身だ。愛想を尽かされても何の疑問も抱かない。
「いんや、別に不満なんて思っちょらん。ただ…」
「…ただ?」
薄目を開けて龍馬を見やると暗い部屋の中でも確かに目と目が交わった。
みしま
DONEリクエストまとめその11。TF2で「ツンデレの無意識独占欲強めローニン君とパイロットの話」いつも通り独自解釈&設定過分。
オンリーマイアイズ タイタンの中でも、ローニンはピーキーな機体だ、とよく言われる。実際その通りだ。
身の丈の三分の二以上の長さがあるブロードソード、一度に八発の散弾を放つショットガン、そして軽量化されたシャーシにフェーズダッシュ機能。いずれもヒットアンドランの近接戦に特化した兵装だ。中・遠距離による銃撃戦が主となる近代戦において、強力ながらもリスキーな戦法と言える。
だがわたしにはその方が合っていた。いや、合うようになった、という方が正しい。自身も同様に、最前線へ飛び出して短射程の銃器とCQCを駆使するようになったのは、目が潰れてからの話だから。
タイフォンでの作戦行動中、目を焼かれた。記憶が曖昧だが、酷く眩しかったことは覚えている。おそらくテルミットの火だったのだろう。一命はとりとめたものの、軍医からは「視力を取り戻すにはインプラントを入れるか、シミュラクラムで義体化するかだ」と宣告された(三つ目に「軍を辞める」という選択肢をよこさなかった軍医殿はさすがだと思う)。
6486身の丈の三分の二以上の長さがあるブロードソード、一度に八発の散弾を放つショットガン、そして軽量化されたシャーシにフェーズダッシュ機能。いずれもヒットアンドランの近接戦に特化した兵装だ。中・遠距離による銃撃戦が主となる近代戦において、強力ながらもリスキーな戦法と言える。
だがわたしにはその方が合っていた。いや、合うようになった、という方が正しい。自身も同様に、最前線へ飛び出して短射程の銃器とCQCを駆使するようになったのは、目が潰れてからの話だから。
タイフォンでの作戦行動中、目を焼かれた。記憶が曖昧だが、酷く眩しかったことは覚えている。おそらくテルミットの火だったのだろう。一命はとりとめたものの、軍医からは「視力を取り戻すにはインプラントを入れるか、シミュラクラムで義体化するかだ」と宣告された(三つ目に「軍を辞める」という選択肢をよこさなかった軍医殿はさすがだと思う)。