二宮
kinkonkanppp
DOODLEヤパロです!こーあん太刀川✖︎二宮組長の始まりの話
漫画にしようと思ったんですが、作画カロリーに敗北し、慣れない小説にしました。小説…にもなっているのか……。
こーあん太刀川と二宮組長の始まりの話 夕陽が屋根と屋根の間に近づく頃、公園で走り回るのに飽きた俺はアパートの駐車場で素振りをすることにした。公園で見つけた一等長く太い枝は、まさに修行にうってつけなのだ。振れば振るほど強くなる気がする。去年小学校へ上がったばかりだけど、運動なら誰にも負ける気がしない。
おんぼろアパートにオレンジの陽に当たって俺の影もぐーんと背が伸びる。
早くこれくらい大きくなればいいのに。伸びた影の頭の先っぽを見つめていたら、向こうから黒いランドセルに大きな手提げを二つも持った幼馴染が見えた。
「まさたか〜」
まさたかは俺の声で俯いていた顔をパッとあげた。
いつからか、まさたかと目が合うたびに俺の心はパチパチと音を立てる。かーちゃんが誕生日にコップに注いでくれる炭酸のジュースのようにしゅわしゅわ弾けるのだ。
3900おんぼろアパートにオレンジの陽に当たって俺の影もぐーんと背が伸びる。
早くこれくらい大きくなればいいのに。伸びた影の頭の先っぽを見つめていたら、向こうから黒いランドセルに大きな手提げを二つも持った幼馴染が見えた。
「まさたか〜」
まさたかは俺の声で俯いていた顔をパッとあげた。
いつからか、まさたかと目が合うたびに俺の心はパチパチと音を立てる。かーちゃんが誕生日にコップに注いでくれる炭酸のジュースのようにしゅわしゅわ弾けるのだ。