君じゃなきゃダメみたい
toa
DONEやっぱり君じゃなきゃダメみたい、的なお話です何人かモブが出しゃばってますが恋愛的な絡みはありません
寂しがりやのフォロソフィー***
「類……別れよう」
震える唇から、決死の覚悟で吐き出した言葉。
屋上のフェンスを背にした類が驚いたように目を見開く。
ただただ、怖くてたまらなかった。
どんな舞台に立つ時も、こんな気持ちになることなんて今まで一度もなかったのに。
それでも、うつむきたいのを堪えてぐっと前を見据える。
目を逸らさないことがせめてもの誠意だと思ったから。
「……本気なのかい?」
「……ああ」
類は真剣な表情でオレを見つめながら、ただ一言そう口にした。
その口調は責めるというよりは、確かめるような感じで、ますます居心地が悪かった。
意思は変わらないということを伝えるように頷くと、類は迷うように一度オレから視線を逸らし、やがてもう一度目を合わせて優しく微笑んだ。
7759「類……別れよう」
震える唇から、決死の覚悟で吐き出した言葉。
屋上のフェンスを背にした類が驚いたように目を見開く。
ただただ、怖くてたまらなかった。
どんな舞台に立つ時も、こんな気持ちになることなんて今まで一度もなかったのに。
それでも、うつむきたいのを堪えてぐっと前を見据える。
目を逸らさないことがせめてもの誠意だと思ったから。
「……本気なのかい?」
「……ああ」
類は真剣な表情でオレを見つめながら、ただ一言そう口にした。
その口調は責めるというよりは、確かめるような感じで、ますます居心地が悪かった。
意思は変わらないということを伝えるように頷くと、類は迷うように一度オレから視線を逸らし、やがてもう一度目を合わせて優しく微笑んだ。