嘉風
izayoi601
DONEまんちょうどのとかくかどのの記憶が琴線に触れまくり書いてみた寵嘉風味の話。かくかどのが整頓上手なことも新鮮で、歳下の後輩の為に部屋片付けてあげる美人の年上というのが最高すぎて大変弱いため妄想せずにいられませんでした…少しだけがくしんどのも。もし宜しければ。興味の対象 仕方無いね、今日も見に行くとしようか。
彼の希望で離れの方へ設けられた執務室。最初はこの扉を開くだけでも、大分警戒したものだ。
「……やぁ、満寵殿」
聞こえるのは硯を磨る音と、竹簡同士が擦れ合う音のみ。せめて来客に返事くらいはして欲しいものだけれど、慣れとは恐ろしいもので早速転がった竹簡を拾い上げる自身が居る。
『私が不甲斐無いせいで、李典殿が……』
きっかけは、楽進殿の小さな呟き。どうやら二人で来室の際に彼を庇い、李典殿が扉前に積まれた竹簡の波に押し潰されたとか。今一つ様子が違うのに気付き話し掛けてしまい、この状況を招いている。何処からか集めてきたらしい資料と道具が散乱したこの部屋で、新たな被害者が出ても困るからね。そう言い聞かせ、棚へ分類別に竹簡を整理してやりながら元凶に視線を移す。
1093彼の希望で離れの方へ設けられた執務室。最初はこの扉を開くだけでも、大分警戒したものだ。
「……やぁ、満寵殿」
聞こえるのは硯を磨る音と、竹簡同士が擦れ合う音のみ。せめて来客に返事くらいはして欲しいものだけれど、慣れとは恐ろしいもので早速転がった竹簡を拾い上げる自身が居る。
『私が不甲斐無いせいで、李典殿が……』
きっかけは、楽進殿の小さな呟き。どうやら二人で来室の際に彼を庇い、李典殿が扉前に積まれた竹簡の波に押し潰されたとか。今一つ様子が違うのに気付き話し掛けてしまい、この状況を招いている。何処からか集めてきたらしい資料と道具が散乱したこの部屋で、新たな被害者が出ても困るからね。そう言い聞かせ、棚へ分類別に竹簡を整理してやりながら元凶に視線を移す。