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    izayoi601

    @izayoi601

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    izayoi601

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    まんちょうどのとかくかどのの記憶が琴線に触れまくり書いてみた寵嘉風味の話。かくかどのが整頓上手なことも新鮮で、歳下の後輩の為に部屋片付けてあげる美人の年上というのが最高すぎて大変弱いため妄想せずにいられませんでした…少しだけがくしんどのも。もし宜しければ。

    #寵嘉
    petsmart

    興味の対象 仕方無いね、今日も見に行くとしようか。
    彼の希望で離れの方へ設けられた執務室。最初はこの扉を開くだけでも、大分警戒したものだ。
    「……やぁ、満寵殿」
    聞こえるのは硯を磨る音と、竹簡同士が擦れ合う音のみ。せめて来客に返事くらいはして欲しいものだけれど、慣れとは恐ろしいもので早速転がった竹簡を拾い上げる自身が居る。
    『私が不甲斐無いせいで、李典殿が……』
    きっかけは、楽進殿の小さな呟き。どうやら二人で来室の際に彼を庇い、李典殿が扉前に積まれた竹簡の波に押し潰されたとか。今一つ様子が違うのに気付き話し掛けてしまい、この状況を招いている。何処からか集めてきたらしい資料と道具が散乱したこの部屋で、新たな被害者が出ても困るからね。そう言い聞かせ、棚へ分類別に竹簡を整理してやりながら元凶に視線を移す。
    「うん、これだ……」
    独り納得しながら、筆を動かしていく。恐らく寝食も忘れ、他のことなど全く眼中に無い。最初は呆れたけれど、この部屋が整頓されていく程に何処か愉しみになってきてしまった。興味深々に輝く瞳は生気に溢れ、口元も緩んでいく。私は本来、美しい女性に甘える方が好きな筈だけれど。誰かの羨望を浴び、才を欲する者に追われるのが常だった私には、新鮮で。
    興味を惹きたい、私の予想も上回るその脳裏までも覗いてみたい。そして、何より。
    探求のみに生きている様な貴方の視界に、映ってみたい。
    久々に見えた床に満足し、距離を縮めてみる。不思議と、鼓動が高鳴っていた。その机上には、どれだけの策が広がっているのか。寧ろ適当に縛った髪や広い背中、墨で染まった首筋にも。部屋を綺麗にした分を貰ってもと、唇を近づけた瞬間。
    「出来た!これは良い!!あ、郭嘉殿?!」
    「……!」
    黒い雫が視界に入ったかと思えば、頬の感触に思わず眉を歪めるしかない。
    「何時の間にいらっしゃったんです?顔も墨が付いていますよ……あ、もしや……」
    私が言葉も発する気にならず、頬を引き攣らせる姿など人に見せたことはかつて無かっただろう。全く以て理解が出来ない、本当に扱いに困る。
    「申し訳ありません……ですが、丁度良いところに!これはなかなか使える罠になると思いますので、是非詳細を聞いて頂きたいです」
    悪びれるのも最初だけで、矢継ぎ早に話が進むのに溜息を吐いた。それなのに、この部屋で互いに視線を交わす充実感も存在する。
    墨を指先で拭いながら、一度瞼を閉じた。やはり人の生とは、縋る価値があるのかもしれない。互いに墨だらけになってまで柄にも無く放っておけず、歳下の男に期待して夢中になるとは。
    「面白そうだね……聞こうか」
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    izayoi601

    DONE桜の季節の話が久々に書きたくて、かくわい先生としょうかいくんがただ話してる学パロになりました
    この二人の親子みたいな関係性が好きで…ずっと温かい関係で居て欲しい
    青春しているしょうかいくんが先生には素直に本音を話せるところを書きたかっただけですがもし宜しければ
    ぶんおうくんは出てきませんがほんのり鴦鍾です
    私の先生「何なんだ、あの女……」
     今日は進路相談の筈だろう。天命館学園では二年生の春に行われる、担任からの個別面談。一年から引き続いての辛憲英先生と向かい合い、肝心の進路の話はほんの数分。まぁ私程優秀ならば口を挟まれる様なことも無いのだが、切り替わった話題が実に下らない。
    『文鴦君とは、その後如何ですか?』
    やれ『仲良くなられたのでしょう?』だの『ご友人との旨は胸を張って話すべきですわ』だの、駄洒落混じりに満面の笑みを浮かべながら根掘り葉掘り。ここ最近では最も疲弊した、もう何も話したく無い。
    「……それで、此方に居らしたのですね」
    気が付くと化学準備室の方向へ足を進め、まだ旧式とあいつが揃っていないことを見計らい扉を開ける。ローテーブルに緑茶を置かれ、少しずつ啜れば動かしたくなかった口でも言葉が奥底から湧き出て来た。
    2115

    izayoi601

    DONE公式さんのエイプリルフールから妄想して勢いで書いた、まんちょうどのが開発したARデバイスを付けるほせどのの現パロ超法小話
    二直とまんちょうどのは同じ工科大に通っている設定です…試作品で色々振り回されてほしい
    まんちょうどの久々に書いたので温かい目で見てやってください
    ちなみにじょしょどのはばたいどのの姿が見えた途端名前を呼びながら抱き締めました
    映るのは「……と言う訳で、早速着けてみてくれるかな」
     その訳を説明されても、俺に着ける義理は無いのだが。高校を卒業して工科大生活が始まってからというもの、徐庶と学部が同じことで出会った一癖ある彼の行動には呆れさせられた。流石教授から、創学以来の変わり者と言われるだけはある。大学部まである筈の名門鳳凰学院から、自由に発明へ没頭したいだけで此方を選んだという経緯だけでも納得したが。
    ゼミ棟の一室に篭っていたかと思えば、今も翡翠に光るサングラスの様な電子機器を否応無しに持たされてしまった。
    「ですから、何で俺まで」
    「ははっ、何事もデータは多いに越したことないじゃないか」
    要は趣味で作った発明品の実験台だろ。無邪気に至極当然という表情で答えられ、溜息を吐く。
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