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    生きる

    mya_kon

    DONE「吸血鬼が生きる世界には、マッチョが血液を提供するバーがあるのでは?」というフォロワーさんの呟きに反応して、爆発した結果のものです。夏太郎が吸血鬼、尾形がマッチョバー店員やってます
    もっといっぱいください!「へー、血液パックの宅配もやってんだ……」
     俺がスマホでぽちぽち見てるのは亀蔵に勧められた「マッチョバー」の公式サイトだ。何でもそこで働いているのは筋肉隆々のマッチョたちで、店ではその人たちの血液を提供しているらしい。
     男の人しかいないかと思ったけど、女の人もいるんだな。前からマッチョの血液は美味しくて栄養満点とは聞いていたけど、何だか手が伸びなかったのは気軽に買える場所に店がなかったのと、なんとなーく飲んだら自分もマッチョになりそうで二の足を踏んでいた。
     マッチョになるのが嫌っていうか、マッチョになって制限がかかるのが嫌というか……。両腕が閉じれないとか、着れる服が限られるとか、注射の針が入りにくいとか聞いていて、えー、じゃあソフトマッチョぐらいがいいなぁ、と思っていたのだ。まあ、今はソフトマッチョを目指している最中だから、多少のマッチョ成分を取り入れたところで問題はないんだけどさ。
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    田崎ちぃ

    DONE恋人同士のドラロナ。

    ――君の生命の輝きを一瞬足りとも見逃したくはないからね。
    人間の相棒を生かすために愛を囁くドラルクと、人間社会で生きる吸血鬼の相棒の変化を見ていたいロナルドの、生と愛と転化の話その①。

    ドがロに感化されて他人を身を呈して助けようとする話。
    洪水災害がありますがみんな助かります。
    君に捧げた心臓は永遠に高鳴ることをやめない その退治人を初めて見た時、向日葵のようだと思った。
     太陽に愛された大輪の花。強く美しく、大空に向かって真っ直ぐ伸びるその姿に、一目惚れしたのだ。
     そういえば向日葵の花言葉にも「一目惚れ」なんてものがあったなと、誰が植えたか知らないが、城の近くに咲いていた黄色い花を見つけた時に調べたことを思い出す。今やすっかりあの土地は彼らのものだった。
     花は愛でるものだ。太陽を浴びて元気に育った昼の匂いを放つそれに、ドラルクはいつも恋焦がれて仕方がなかった。


    *


     傷口に消毒液が染みて痛いという理由で、ロナルドは目の前で彼の腕の傷を手当てしているドラルクを八つ当たりみたいに殴った。
     当然ロナルドの戯れみたいなパンチですら受け止められない吸血鬼は崩れて塵の山となる。
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