【ミザカイミザ】タイトル未定人は願いを語るとき、誰に受け取ってほしいのだろうか。

さしずめそれは、ため息の如く自然と出てしまった泥にも似て、もしくは、恋焦がれた末の灰なのかもしれない。それを知るのは、いつになろうか。

月の輪郭に、オレは抱かれていた。嫋やかに、冷たく、寂しい。

孤独ではない気はした。だがそれを保証するものは、誰一人として居ない。
　眼を覚まさなければ───漠然とした、朝起きるように自然と夢の微睡の中で掴む意識のように、手を、どうにか。

天城カイトは、そうしたかった。
　だが、彼の腕は上がらない。まるで己の体ではないような、鋼鉄の檻に魂が詰め込まれたかのように。指を象る感覚も、腕を持ち上げようとする筋肉の軋む熱も無い。
ましてや、己が今見ている瞼の裏は、果てない闇の先なのか、それとも遠い遠い記憶の先なのか。

【小乌鸦X枢机】早安吻‌‌‌‌　　当新生的小鸟，刚刚睁开眼睛的时候，还以为自己又陷入了一个梦境。
‌‌‌‌　　虽然是相似的面容，但是怀抱里气息他不会再弄错了，那是并不是属于旅者的……而是枢机小姐。
‌‌‌‌　　“你怎么来了”——不，这么问太生疏了。
‌‌‌‌　　“你来干什么”——更糟糕，像是要把她赶走似的。
‌‌‌‌　　“你是来找我的吗？”——愚蠢，冗余，他到底想得到怎样的回答？
‌‌‌‌　　他缓慢的挪动身体，试图抽出僵硬的胳膊，想让她睡的姿势更舒服一点，但是还是笨手笨脚的把女孩弄醒了。
‌‌‌‌　　“……嗯……？”阳光透过她的惺忪睡眼，红扑扑的脸颊上像是有一层金色的桃子似的绒毛。
‌‌‌‌　　“早啊——”他下意识的打了个招呼，下一秒就意识到这话显得更蠢了。更蠢的是，这下反而把她给吵醒了。

天に日を、傍らに灯火を。　世界に勇者がいるとしたら多分こいつがそうなんだろうなと。サザントスという存在を知った時、ヨルンは何となくそう思った。
　宝石のような瞳、雪のような髪、大きな背、特別な法衣。そうあれかしと特別なめかしこみに身を包んだ男は、やっぱり特別な力を持っていた。青い炎、魔法だろうか？　いつだか知り合いに話を振ったが彼女曰く炎は火力を増すと色が青く変わるのだという、魔法でもそれを振り回すのは難しいそうだ。なら彼の力が魔法であれ何であれ、結局あれは特別なのだ。
　特別なものなど何も持っていない自分とは違う。当たり前だ。あれは規格外の存在だ、ディトレイナと似たようなものなんだろう。
　生まれも、生き方も、望まれた在り方も。価値観や宗教観でさえ何一つ異なる。話だって嚙み合わないのは当然だ。基盤にしている大地の色さえ違うのだ、だったら何を重ねたところで別の結果になる。

珍しく定時で仕事が終わったのでセンチちゃんのおうちに来たゼタ様「今日も暑いなあ、アイス買っ……」
今日ゼタ様は来ないと思ってシャワーあがり髪も乾かさずパンツ一丁でアイス食べてたセンチちゃん「」
ゼタ「……」
セン「……」
ゼタ「……ええと」
セン「今日来るって聞いてないからあなたのアイスはありませんよ！！」
ゼタ「それは気にしてない。買ってきたし。もちろん君の分も」
セン「……」
ゼタ「……あの」
セン「こちらも食べて、そちらもいただきますから！！」
ゼタ「どうぞどうぞ」
セン「……」
ゼタ「……急に来てごめんね？」
セン「だらしないところ見られたあ（泣）今まで頑張ってカッコつけてたのにぃ」
ゼタ「その姿も可愛いと思うが風邪が心配なので髪は乾かそうか」

司レオ　『かわいい子』　エンターキーを叩き、レオは凝り固まった身体を解すようにして両腕を天井へと向ける。部屋に置いてある時計に視線を向けると、昼を少し過ぎた時間だった。あぁ、今回は結構かかったんだな〜なんてことを考えながら、レオは数日ぶりに作業場のドアを開く。
　ぺち、ぺち。
　素足のままで歩く音がこんなにも響くということは、自分以外には誰もいないということなんだろう。そうは思いつつも、もしかしたら……なんて期待してしまうのだから救えない。レオはリビングに続くドアに顔を突っ込んで見渡してみるが、やはり目当ての人物の姿は見えない。
「スオ〜……は、いないよなぁ」
　いないとは思いつつも落胆する。諦め悪く、司の名前を呼んでみるが勿論結果は変わらない。