sid
chiocioya18
DONE雨想。北村宅で初お泊まりの回。雑誌見た感じそらくん自室って和室だよなーと同衾だけで何もしないのかえってエッチなのでは?が合体した話です。
据え膳食わぬは予定時間より少し早くレッスンスタジオに入るとまだ雨彦さんしかいなかった。挨拶もそこそこに雨彦さんは僕を呼び寄せるとわずかに声を潜めて告げる。
「すまん北村。今夜の約束は無しにしてくれ」
今夜の約束。雨彦さん家に泊まる予定のことだ。
そもそも僕が押しかけるような形の一方的な約束なのだし、雨彦さんにだって都合も気分もあるのだから中止にしたって全然構わないのだけど。「うん、わかった」と頷いた僕からなにかを汲み取ったのか雨彦さんは少し早口で付け足した。
「うちのエアコンが壊れちまってな。修理が明後日になるそうだ」
「え、それは大変だねー。雨彦さんどこで過ごすのー?」
「日中は事務所や清掃社に避難するさ。夜は今日明日はホテル泊かね」
3434「すまん北村。今夜の約束は無しにしてくれ」
今夜の約束。雨彦さん家に泊まる予定のことだ。
そもそも僕が押しかけるような形の一方的な約束なのだし、雨彦さんにだって都合も気分もあるのだから中止にしたって全然構わないのだけど。「うん、わかった」と頷いた僕からなにかを汲み取ったのか雨彦さんは少し早口で付け足した。
「うちのエアコンが壊れちまってな。修理が明後日になるそうだ」
「え、それは大変だねー。雨彦さんどこで過ごすのー?」
「日中は事務所や清掃社に避難するさ。夜は今日明日はホテル泊かね」
okogeP_8
DONE【漫画】秀&百々人が、 鋭心先輩の仕事関係の文章に
あれこれ突っ込んだりダメ出しする話です。
百々人がエピゼロちっくに、唐突に曇ったりするけど
クラファみんなが仲良しな設定のつもりです。
元ネタコラボネタ要素は、↓などから確認できます!
https://twitter.com/honhikidashi/status/1655498590817783808?s=20 6
chiocioya18
DONEタケ漣。浴衣で路地裏でキス。朝顔市イベの浴衣似合ってたね〜からの産物です。時系列は別だと思います。
もう夜に近いとは思えないくらいの明かりと人の群れ。屋台通りはライブとはまた違った熱気で溢れていた。
「すごい人だなあ」
隣で円城寺さんが呆れ半分はしゃぎ半分といった呟きを漏らす。撮影の仕事の後、近くで祭りがあると聞いて立ち寄ってみたところだった。「せっかくだから」とプロデューサーが衣装を買取りしてくれて、撮影に使った浴衣をそのまま着ている。悪目立ちするかと思ったが、この人混みではアイドルが数人紛れていてもわからないだろう。
「うじゃうじゃしやがって。食いもん買うのもメンドーじゃねえか」
「ちょっと覗くだけのつもりだったが、甘くみていたかな」
「屋台を回ろうにも、下手に動くとはぐれそうだな」
「そうだなあ。なるべく固まっていこうか。漣、どの店が気になる?…あれ!?」
2164「すごい人だなあ」
隣で円城寺さんが呆れ半分はしゃぎ半分といった呟きを漏らす。撮影の仕事の後、近くで祭りがあると聞いて立ち寄ってみたところだった。「せっかくだから」とプロデューサーが衣装を買取りしてくれて、撮影に使った浴衣をそのまま着ている。悪目立ちするかと思ったが、この人混みではアイドルが数人紛れていてもわからないだろう。
「うじゃうじゃしやがって。食いもん買うのもメンドーじゃねえか」
「ちょっと覗くだけのつもりだったが、甘くみていたかな」
「屋台を回ろうにも、下手に動くとはぐれそうだな」
「そうだなあ。なるべく固まっていこうか。漣、どの店が気になる?…あれ!?」
chiocioya18
DONE雨想。レッスン後で汗かいてる話。うろたえる雨彦さんが書きたかった。
今日のダンスレッスンは一段とハードだった。息が整わなくて、立っているのがやっとな始末。コーチの先生が帰ったのを見送ると、気が抜けたのか僕はその場にずるずると蹲ってしまう。
「想楽!大丈夫ですか」
「うん…なんとかー…」
「水分補給しな。水はあるかい?」
「あー…さっき飲みきっちゃったー…」
「私が買ってきます。雨彦、想楽を頼みますね」
クリスさんはレッスン室の外の自販機へと向かった。ぐったり座り込んだ僕の横で、雨彦さんが書類を挟んでいたファイルを扇いで風を送ってくれる。生ぬるい風はあまり汗を引かせてはくれなかった。
「…これでも、体力ついてきたと、思ってたんだけどなー…」
「安心しな。今日のは俺でもきつかった。ついてこれるなら大したもんさ」
1248「想楽!大丈夫ですか」
「うん…なんとかー…」
「水分補給しな。水はあるかい?」
「あー…さっき飲みきっちゃったー…」
「私が買ってきます。雨彦、想楽を頼みますね」
クリスさんはレッスン室の外の自販機へと向かった。ぐったり座り込んだ僕の横で、雨彦さんが書類を挟んでいたファイルを扇いで風を送ってくれる。生ぬるい風はあまり汗を引かせてはくれなかった。
「…これでも、体力ついてきたと、思ってたんだけどなー…」
「安心しな。今日のは俺でもきつかった。ついてこれるなら大したもんさ」
riuku_n
DOODLE #SideMワンドロワンライ企画お題 「榊夏来」
夏来誕生日おめでとう
サイスタSSR【輝く願いを乗せて】榊 夏来「ウィッシングギャラクシー」
この銀河鉄道乗務員風衣装好きでした。
引けませんでした。
chiocioya18
DONEタケ漣。タケルの寝顔を見つめる漣の話。これ自体に描写はないので年齢指定してませんが、タケル家の同じベッドで寝ているということは〜??お察しください。
朝までの10カウント柔らかなベッドの上で目を覚ます。漣の視界を占めていたのはタケルの寝顔だった。
珍しい、とまず思う。事務所でも仕事の移動中でもよく寝ているのは漣の方で、今日のように同じベッドで眠るような時も大抵は漣が先に眠って後から起きるから、漣がタケルの寝ている姿を見ることはあまりない。閉じられたカーテンの隙間から漏れるのはまだ薄明かりで、いつもタケルが起き出す時刻には早い。漣は黙って目の前の顔を見つめた。
小さい顔。その中の鼻も、口も小さい。今伏せられている目だけがタケルの中ではとびきり大きく出来ているのだ。その大きな目に真っ直ぐ捕らえられると、漣はたちまち気分が良くなる。案外長い睫毛を意味無く数えはじめて、この目が開かないのはつまらない、とすぐに飽きてしまった。
1088珍しい、とまず思う。事務所でも仕事の移動中でもよく寝ているのは漣の方で、今日のように同じベッドで眠るような時も大抵は漣が先に眠って後から起きるから、漣がタケルの寝ている姿を見ることはあまりない。閉じられたカーテンの隙間から漏れるのはまだ薄明かりで、いつもタケルが起き出す時刻には早い。漣は黙って目の前の顔を見つめた。
小さい顔。その中の鼻も、口も小さい。今伏せられている目だけがタケルの中ではとびきり大きく出来ているのだ。その大きな目に真っ直ぐ捕らえられると、漣はたちまち気分が良くなる。案外長い睫毛を意味無く数えはじめて、この目が開かないのはつまらない、とすぐに飽きてしまった。