soushi
鶴田樹
DONEツイッターで流れてきた『絵描きさんが絵とセリフを1つ描いたものに、文字書きが小説をつける遊び』を爽紫さん(@soushi_s_s)とさせていただきました!😆✨✨✨そしてなんとも光栄なことに、タイトルも爽紫さんにつけてもらっております🥺💕爽紫さんが描いてくださった豊前くんがほんっっっとうに最高なので爽紫さんの絵を楽しみつつ、小説の方も読んでもらえたら嬉しいです。【凍解(いてどけ)】「桑名〜!これ見ろちゃ!馬みてぇなニンジン!!」
向こうの畑から朗らかに笑う豊前。
一見なんの問題もなく健やかそうに見えるけれど、その実、豊前の背中には大きな火傷の痕がある。
それは、僕がつけた痕。
豊前の身体に一生残る、大きな傷跡。
どうしてか手入れをしても消えない
僕の後悔の傷跡。
あの出陣の日は朝から大地がザワザワしてた。不吉なことが起こりそうだって、そんな予兆がそこかしこに散らばってた。
天候も出陣には不向きで、大粒の雨が何度も雹や霰に変わって。冷たい雨が止んだと思ったら今度は突風が吹いて。でもそんな日だからって僕らは出陣を止められない。悪条件でも戦わなきゃいけないなんてのは僕らには当たり前すぎるほど当たり前。だってそうしないと歴史が変わっちゃうから。だからいつもどおり最新の注意を払って当然装備も万全にして。主がくれた青色のお守りだってちゃんとジャケットの首の後ろのところに縫い付けて。
9745向こうの畑から朗らかに笑う豊前。
一見なんの問題もなく健やかそうに見えるけれど、その実、豊前の背中には大きな火傷の痕がある。
それは、僕がつけた痕。
豊前の身体に一生残る、大きな傷跡。
どうしてか手入れをしても消えない
僕の後悔の傷跡。
あの出陣の日は朝から大地がザワザワしてた。不吉なことが起こりそうだって、そんな予兆がそこかしこに散らばってた。
天候も出陣には不向きで、大粒の雨が何度も雹や霰に変わって。冷たい雨が止んだと思ったら今度は突風が吹いて。でもそんな日だからって僕らは出陣を止められない。悪条件でも戦わなきゃいけないなんてのは僕らには当たり前すぎるほど当たり前。だってそうしないと歴史が変わっちゃうから。だからいつもどおり最新の注意を払って当然装備も万全にして。主がくれた青色のお守りだってちゃんとジャケットの首の後ろのところに縫い付けて。