でゅわー
DONE稲妻のハロウィン風のお祭で、裟羅さんが人外達に振り回されるお話です。お祭の設定は捏造です。稲妻のハロウィン◆プロローグ
「いたずらか、それとも菓子か!」
裟羅は黄昏時の離島を歩きながら、祭に喜ぶ人々を眺めていた。
人間達は妖怪を模した面を被っていたり、ハリボテの角を頭につけて、「いたずらか、菓子か」と声をかけあっている。
このお祭は八重堂が娯楽小説の宣伝のため打ち出したイベントで、小説の舞台となる国の風習を稲妻風にアレンジしたものらしい。
参加者達は妖怪に仮装し、人々に「いたずらか、菓子か」と尋ね、言われた相手は菓子を渡すのだそうだ。イベント当日は八重堂で仮装者へ渡す為の飴を配布しており、裟羅も人々が手にしているのを見かけていた。
比較的小規模な催しのため、会場の警備統括は提携する社奉行が行うことになった。そのためこうしたイベント時には珍しく、裟羅は非番であった。しかし天領奉行から数名警備の応援を送っているため、念のため様子を見に来たのだ。
5970「いたずらか、それとも菓子か!」
裟羅は黄昏時の離島を歩きながら、祭に喜ぶ人々を眺めていた。
人間達は妖怪を模した面を被っていたり、ハリボテの角を頭につけて、「いたずらか、菓子か」と声をかけあっている。
このお祭は八重堂が娯楽小説の宣伝のため打ち出したイベントで、小説の舞台となる国の風習を稲妻風にアレンジしたものらしい。
参加者達は妖怪に仮装し、人々に「いたずらか、菓子か」と尋ね、言われた相手は菓子を渡すのだそうだ。イベント当日は八重堂で仮装者へ渡す為の飴を配布しており、裟羅も人々が手にしているのを見かけていた。
比較的小規模な催しのため、会場の警備統括は提携する社奉行が行うことになった。そのためこうしたイベント時には珍しく、裟羅は非番であった。しかし天領奉行から数名警備の応援を送っているため、念のため様子を見に来たのだ。