hjm_shiro
DOODLE蜂潔/恋の輪郭を知る蜂楽の連絡先が知りたい無自覚片想い中の潔と、それ以上が欲しい蜂楽の話。
「ね、潔は何にするか決めた?」
深夜の食堂。メンバー全員分の飲み物を用意する傍ら、蜂楽が食堂の壁に貼られたポイント交換表を見て尋ねてきた。
「ポイントのやつ?」
「そうそう! 潔だったら、次なに欲しい?」
もう一度、蜂楽に尋ねられて、上から表を眺める。
1ポイントでステーキかマッサージ、3ポイントで携帯、5ポイントで安眠ベッド、10ポイントで一日外出券。どれも魅力的なラインナップである。
ブルーロックでは一流のストライカーを育てるため、娯楽の一切を取り上げられている。だが、ゴールを決めてポイントさえ集めれば、希望するご褒美と交換することができた。この前、ステーキに変えたばかりだから、潔はまた0ポイントからスタートだ。ここからまた地道に貯めて、スマホぐらいは取り戻したいところ。家族や友人に連絡したいし、この先メンバーの誰かが同じようにスマホと交換したとき、あわよくば連絡先をゲットしたい。できれば隣にいる蜂楽とも。ブルーロックで出会った大切な友人であり、相棒。そして――
1658深夜の食堂。メンバー全員分の飲み物を用意する傍ら、蜂楽が食堂の壁に貼られたポイント交換表を見て尋ねてきた。
「ポイントのやつ?」
「そうそう! 潔だったら、次なに欲しい?」
もう一度、蜂楽に尋ねられて、上から表を眺める。
1ポイントでステーキかマッサージ、3ポイントで携帯、5ポイントで安眠ベッド、10ポイントで一日外出券。どれも魅力的なラインナップである。
ブルーロックでは一流のストライカーを育てるため、娯楽の一切を取り上げられている。だが、ゴールを決めてポイントさえ集めれば、希望するご褒美と交換することができた。この前、ステーキに変えたばかりだから、潔はまた0ポイントからスタートだ。ここからまた地道に貯めて、スマホぐらいは取り戻したいところ。家族や友人に連絡したいし、この先メンバーの誰かが同じようにスマホと交換したとき、あわよくば連絡先をゲットしたい。できれば隣にいる蜂楽とも。ブルーロックで出会った大切な友人であり、相棒。そして――
hjm_shiro
DOODLE蜂潔/これから初めてになる⚠両片想い
ばちらがおはようのちゅーをいさぎにねだる話。
「おい、蜂楽! 朝だぞ、もう起きろ」
「んー…………。おはようのちゅーしてくれたら起きる…………」
そう言って、また布団に潜っていったチームメイトに潔はため息をつく。
ブルーロック、身も蓋もない言い方をすればサッカー漬けの監獄で出会った蜂楽廻は潔のよき相棒でありながら、ちょっと困った性質の持ち主だった。
「ほら、早くしないと……ねむっちゃう…………」
むにゃむにゃと言葉を発しながらも、また蜂楽の瞼が閉じていく。
蜂楽は同じ年でありながら、中身は同じとは思えないほど幼い。だが、ボールを持たせればテクニックはピカイチで、ドリブルもパスも一級品だ。ピッチの上では非常に心強い相棒なのだが、如何せん朝に弱く、睡魔に従順。おまけに、少し甘えん坊なところがあって、朝は「いさぎ〜〜」と抱っこをせがむ赤子のように手を伸ばしてくる。
1864「んー…………。おはようのちゅーしてくれたら起きる…………」
そう言って、また布団に潜っていったチームメイトに潔はため息をつく。
ブルーロック、身も蓋もない言い方をすればサッカー漬けの監獄で出会った蜂楽廻は潔のよき相棒でありながら、ちょっと困った性質の持ち主だった。
「ほら、早くしないと……ねむっちゃう…………」
むにゃむにゃと言葉を発しながらも、また蜂楽の瞼が閉じていく。
蜂楽は同じ年でありながら、中身は同じとは思えないほど幼い。だが、ボールを持たせればテクニックはピカイチで、ドリブルもパスも一級品だ。ピッチの上では非常に心強い相棒なのだが、如何せん朝に弱く、睡魔に従順。おまけに、少し甘えん坊なところがあって、朝は「いさぎ〜〜」と抱っこをせがむ赤子のように手を伸ばしてくる。