むつき
DONEケンゴ+シロウ歌舞伎町ハロウィンイベント時空
サモナーが泊まりがけの留学だなんて!ってやきもきするシロウと、いつも通りのケンゴの話
心配性 綺羅綺羅しい微笑みを振りまく上級生とサモナーが連れ立って消えて以降、シロウはずっと心ここに在らずの様子を見せていた。
授業はおろか、ホームルームもとっくに終わっている。開け放たれた窓の向こうからは、様々な運動部の掛け声や各種楽器の音色が風に乗って聞こえていた。自分の席に腰かけ、握りしめた端末の画面を頻繁に眺めては何もメッセージが来ていないことを確認してため息をつく。そんなことをしているのは、教室の中でシロウただひとりだった。
「なあシロウ、そんなに心配することねぇじゃねぇか」
教室の後ろ、引き戸の上の欄間を使って懸垂を繰り返していたケンゴが見かねたように声をかけた。
「あいつひとりで歌舞輝蝶に留学するわけじゃねぇだろ。むしろ向こうに顔がきく奴が、うちの学園の別学年の代表になって同行してくれるんだ。ありがてぇ話じゃねぇか」
2578授業はおろか、ホームルームもとっくに終わっている。開け放たれた窓の向こうからは、様々な運動部の掛け声や各種楽器の音色が風に乗って聞こえていた。自分の席に腰かけ、握りしめた端末の画面を頻繁に眺めては何もメッセージが来ていないことを確認してため息をつく。そんなことをしているのは、教室の中でシロウただひとりだった。
「なあシロウ、そんなに心配することねぇじゃねぇか」
教室の後ろ、引き戸の上の欄間を使って懸垂を繰り返していたケンゴが見かねたように声をかけた。
「あいつひとりで歌舞輝蝶に留学するわけじゃねぇだろ。むしろ向こうに顔がきく奴が、うちの学園の別学年の代表になって同行してくれるんだ。ありがてぇ話じゃねぇか」