はとや/Hatoya
DOODLE⚠一天青藍軸/仕事人PB梅雨もまだだというのに夏の話
鍵垢でたてたプロットをSSのようなものにしたやつ
「ん……あぇ、おれ、寝てた…?」
寝起き特有の舌足らずな声が彦助の耳をくすぐる。明日の休みのために色々と頑張っていたのは知っている。ソファでうたた寝をしていた奉一を見て、愛おしさと同時に、最初から一緒についていけないことに悔しさが込み上げてくる。
同じ事務所の仲間たちと一緒に海に行こうと決まったのが数週間前。人はたくさんいたほうが楽しいだろうから、自分たちのことを知っている近しい友人も連れてきていいよ、ということを伝えられて彦助がスケジュール帳を確認すればその日は朝からどうしても外せない仕事が入っていた。
それに気付いたときの彦助の荒れ具合といったら。同じスタイリスト仲間に代わってもらえば…だとか、果ては仕事をキャンセルするだの、今後の仕事の信頼に関わるようなことを言い出すので奉一は全力で止めた。
1891寝起き特有の舌足らずな声が彦助の耳をくすぐる。明日の休みのために色々と頑張っていたのは知っている。ソファでうたた寝をしていた奉一を見て、愛おしさと同時に、最初から一緒についていけないことに悔しさが込み上げてくる。
同じ事務所の仲間たちと一緒に海に行こうと決まったのが数週間前。人はたくさんいたほうが楽しいだろうから、自分たちのことを知っている近しい友人も連れてきていいよ、ということを伝えられて彦助がスケジュール帳を確認すればその日は朝からどうしても外せない仕事が入っていた。
それに気付いたときの彦助の荒れ具合といったら。同じスタイリスト仲間に代わってもらえば…だとか、果ては仕事をキャンセルするだの、今後の仕事の信頼に関わるようなことを言い出すので奉一は全力で止めた。
はとや/Hatoya
DONE仕事人AU/#FNF_JPAssassin_AUヘモフォビアの仕事人BFとそれを慰める仕事人Picoの話
創作ネーム、キス描写あり
夜の寒さが身に染みる。
意外にも高い彼のプライドのために、これは自分のためだと言うように体を寄せる。
先程から続いていた震えはようやく止まったようだ。
奉一の得物——三味線の三の糸が標的の首を締め上げたまではよかった。そのまま首の肉を裂き、小雨となって降り注ぐ。一瞬の出来事だった。
その瞬間、奉一の顔は見たことのない恐怖に染まっていた。彦助は咄嗟に奉一の体を引っ張り寄せる。
「おい、大丈夫か!?」
血糊で服が汚れるのも構わずに声を掛ける。
見たことのない様相。彦助の服を掴んだ手に上手く力が入っていない。誰がどう見たって、大丈夫では無かった。
「……分かった。とりあえず息をしろ。そう……ゆっくりだ」
「…………」
人はパニックになると呼吸の仕方から忘れていく。
1515意外にも高い彼のプライドのために、これは自分のためだと言うように体を寄せる。
先程から続いていた震えはようやく止まったようだ。
奉一の得物——三味線の三の糸が標的の首を締め上げたまではよかった。そのまま首の肉を裂き、小雨となって降り注ぐ。一瞬の出来事だった。
その瞬間、奉一の顔は見たことのない恐怖に染まっていた。彦助は咄嗟に奉一の体を引っ張り寄せる。
「おい、大丈夫か!?」
血糊で服が汚れるのも構わずに声を掛ける。
見たことのない様相。彦助の服を掴んだ手に上手く力が入っていない。誰がどう見たって、大丈夫では無かった。
「……分かった。とりあえず息をしろ。そう……ゆっくりだ」
「…………」
人はパニックになると呼吸の仕方から忘れていく。