もなか
DONE書かせていただいたシャルルマーニュです!かっこよくしたかった……!
彼はいつも人の輪の中心にいるので、もしかしたらいろんなものに愛される性質を持っているのかなと思いました。
ありがとうございました!
王たる所以(シャルルマーニュ) 最後の敵を切り伏せ、上がった息を整える。や、やっと終わった……。強くはないけど数がやたら多かったな。こんなに長く戦ったのは久しぶりで、肺だけじゃなく気管支まで痛みが出ていた。くっそー、こんなので息が上がるなんて鈍ったかな? 鍛錬は続けてたけど、メニューの見直しが必要かもしれない。ジュワユーズを地面に刺し、大きく息をした。
酸素が巡るようになった頭でどうしたものかと考える。レイシフト後のトラブルは慣れっこだとしても、マスターとはぐれるのは運が悪い。魔力消費を抑えてもそれほど長くは現界していられないだろう。パスは繋がってるからそれほど遠くはなさそうだけど、ここじゃあなあ。伸びをしながらどこまでも続く平原を眺めた。
2058酸素が巡るようになった頭でどうしたものかと考える。レイシフト後のトラブルは慣れっこだとしても、マスターとはぐれるのは運が悪い。魔力消費を抑えてもそれほど長くは現界していられないだろう。パスは繋がってるからそれほど遠くはなさそうだけど、ここじゃあなあ。伸びをしながらどこまでも続く平原を眺めた。
もなか
DONE書かせていただいたアルテミスです!一人(?)だとこの長さがいっぱいいっぱいでした……!
月って地球の唯一の衛星なんですよね。それってちょっと、エモいなと思って空を見上げています。
ありがとうございました!
貴方の唯一になりたくて(アルテミス(とオリオン)) 目を開けて、閉じる。瞼の裏に広がる宇宙は、今過ごしているこの場所よりよく見知った場所だった。私を象徴する月が静かにこちらを見ている気がして首を傾げる。だってこれは、私が私を見ているようなものだ。サーヴァントだからあり得るのかしら。それにしたって神たる私を複数用意するなんて、不敬だと思うのだけれど。
辺りに視線を走らせれば他の星々も確認できたわ。太陽も、金星に木星も、目を凝らせば海王星だって見えた。だけど私のように人間を模した体は見当たらない。まあ、もともとこの体だって必要に駆られたから作り出したものだものね。誰もいなければ不必要だわ。──不必要、なのに。
胸の奥にもやもやしたものが広がっていく。ここには何か入れていたかしら。姿を人間に似せただけで中身はよく理解していなかったから、何か不具合でも起こっているのかしら。もしそうなら面倒なものを作ってしまったものね。いっそ壊して、もっと機能性を追求した方がいいのかも。エラーやバグの類であると片付けてしまえば、頭は納得しても、もやもやはその強度を高めたようだった。
1916辺りに視線を走らせれば他の星々も確認できたわ。太陽も、金星に木星も、目を凝らせば海王星だって見えた。だけど私のように人間を模した体は見当たらない。まあ、もともとこの体だって必要に駆られたから作り出したものだものね。誰もいなければ不必要だわ。──不必要、なのに。
胸の奥にもやもやしたものが広がっていく。ここには何か入れていたかしら。姿を人間に似せただけで中身はよく理解していなかったから、何か不具合でも起こっているのかしら。もしそうなら面倒なものを作ってしまったものね。いっそ壊して、もっと機能性を追求した方がいいのかも。エラーやバグの類であると片付けてしまえば、頭は納得しても、もやもやはその強度を高めたようだった。
もなか
DONE書かせていただいたセタンタとエミヤ(アーチャー)です!クー・フーリン族じゃなければ折れてくれるだろうけど、きっと折れずに突っぱねるんだろうなあって思って書きました。
ありがとうございました!
まるで槍のような(セタンタとエミヤ) 戦闘訓練帰りに寄った食堂で赤が目に留まる。正式に残ると決まったその日に顔を合わせ、それからしばらく複雑そうな視線を向けられていたことには気付いていた。あえて刺激しなかったのは新参者が騒ぎを起こすべきではないと思ったから。ちらっとマスターに心当たりを聞けば向こうと似たような状況であることはすぐに理解できたし。
ただアイツが食堂に四六時中いるものだから、避ける避けない以前の問題なんだ。いくらサーヴァントに飲食が必要ないと言っても、ここにそれを許すような奴らはなかった。誰かが必ず俺を連れてここに来る。そうすれば、必然的にエミヤと関わることだってあった。
「注文が決まったら声をかけてくれ」
「……おう」
メニューを見て考えている俺に赤い弓兵は一言言い置いて厨房の奥へ戻っていく。連れ立って来た他の奴らは早々に注文を済ませて席を探しに行ったようだ。これだけ広ければすぐに見つかるだろうに。そう考えて、気を遣われているのだと思い当たった。だいたい強引で変なところで気を遣うのは、ここのマスターの気質に似ているのかもな。
3677ただアイツが食堂に四六時中いるものだから、避ける避けない以前の問題なんだ。いくらサーヴァントに飲食が必要ないと言っても、ここにそれを許すような奴らはなかった。誰かが必ず俺を連れてここに来る。そうすれば、必然的にエミヤと関わることだってあった。
「注文が決まったら声をかけてくれ」
「……おう」
メニューを見て考えている俺に赤い弓兵は一言言い置いて厨房の奥へ戻っていく。連れ立って来た他の奴らは早々に注文を済ませて席を探しに行ったようだ。これだけ広ければすぐに見つかるだろうに。そう考えて、気を遣われているのだと思い当たった。だいたい強引で変なところで気を遣うのは、ここのマスターの気質に似ているのかもな。
もなか
DONE書かせていただいたオフェリア×ぐだちゃんです!ゆり!たのしい!なんか書きたかったところが書けてなくてオフェリアがお姉さんしてるけどこれはこれで気に入ってます。
ありがとうございました!
延長戦(オフェぐだ♀)「立香、手が止まってるわ」
「あ、ごめん」
オフェリアの指摘で飛ばしていた意識を戻す。試験が近いから勉強に付き合ってって言ったのは私なのに、ぼうっとするなんて失礼だ。眠い訳ではなくて、単純に目の前の彼女に見惚れていた、だけなんだけど。真面目な彼女に言えばきっと怒られてしまうから、ぱちん、と頬を叩いて気を正す。
「眠いの?」
「ううん。集中しないとって気合を入れただけ」
成績優秀で真面目なオフェリアは問題集をもう二周は解いているだろうに、私はまだ一周すらしていない。しかもそれはこの科目だけじゃない。今回はまだ手をつけるのが早い方だ。オフェリアと一緒にいられる口実になるって気付いたときの私は天才だと思ったけど、彼女といて勉強に集中できるはずはなかった。うーん、まさかの誤算である。
3899「あ、ごめん」
オフェリアの指摘で飛ばしていた意識を戻す。試験が近いから勉強に付き合ってって言ったのは私なのに、ぼうっとするなんて失礼だ。眠い訳ではなくて、単純に目の前の彼女に見惚れていた、だけなんだけど。真面目な彼女に言えばきっと怒られてしまうから、ぱちん、と頬を叩いて気を正す。
「眠いの?」
「ううん。集中しないとって気合を入れただけ」
成績優秀で真面目なオフェリアは問題集をもう二周は解いているだろうに、私はまだ一周すらしていない。しかもそれはこの科目だけじゃない。今回はまだ手をつけるのが早い方だ。オフェリアと一緒にいられる口実になるって気付いたときの私は天才だと思ったけど、彼女といて勉強に集中できるはずはなかった。うーん、まさかの誤算である。