ksn_nvl
MOURNINGロシアで電話相談を受け付ける夜久さん夜半の通話 珍しい相手からの電話の着信に、迷ったものの結局出てしまう。
「夜久さん、俺……」
「まずは挨拶だろうが」
「こんばんは! 俺、卒業したらモデルになろうと思ってて、それで」
「俺のこんばんはを待てよ!」
電話口の声が涙ぐんでいて、面倒臭えなと思うものの、相談を持ちかけられる程の仲でなし、それで? と続きを促したものの相手は無言だった。
「話の続きはなんなんだ?」
「夜久さん、こんばんはって言わないんすか?」
ああ、死ぬほど面倒臭え。
「言わねえから、話の続き」
「それだけっていうか……モデルって言っても東京じゃなくて、アリサと一緒にフランスに行くことになってて、つまり俺、パリコレとか目指す感じでモデルになるんです」
1876「夜久さん、俺……」
「まずは挨拶だろうが」
「こんばんは! 俺、卒業したらモデルになろうと思ってて、それで」
「俺のこんばんはを待てよ!」
電話口の声が涙ぐんでいて、面倒臭えなと思うものの、相談を持ちかけられる程の仲でなし、それで? と続きを促したものの相手は無言だった。
「話の続きはなんなんだ?」
「夜久さん、こんばんはって言わないんすか?」
ああ、死ぬほど面倒臭え。
「言わねえから、話の続き」
「それだけっていうか……モデルって言っても東京じゃなくて、アリサと一緒にフランスに行くことになってて、つまり俺、パリコレとか目指す感じでモデルになるんです」