Saihate7_15_31
DONEエグエグ。ショタザベ同士。運命って二度もあると思う?「運命って、二度もあると思う?」
エグザべはその問いに少しだけ驚いて、目を見開いた。
静かな部屋の中、ふたりきりの時間がゆっくりと流れていく。
「運命が、二度も? なんて⋯⋯」
彼の目をじっと見つめながら、エグザべは考えた。
そう、ふたりはそっくりだ。顔も名前も、同じように感じる。
でも、どうしてだろう。何かが違う。心が響き合うような感覚。
「でも、もし二度目があるなら、君に会えてよかった」
ぽん、と軽く笑ったその顔が、ますます自分と似ているように感じた。
エグザべはふわりと息を吐くと、心が温かくなる。
「僕も、君に会えてよかった。だって、君がいないと、こうして一緒にいる意味もわからないし⋯⋯」
言いながら、エグザべはそっと手を差し出した。
1019エグザべはその問いに少しだけ驚いて、目を見開いた。
静かな部屋の中、ふたりきりの時間がゆっくりと流れていく。
「運命が、二度も? なんて⋯⋯」
彼の目をじっと見つめながら、エグザべは考えた。
そう、ふたりはそっくりだ。顔も名前も、同じように感じる。
でも、どうしてだろう。何かが違う。心が響き合うような感覚。
「でも、もし二度目があるなら、君に会えてよかった」
ぽん、と軽く笑ったその顔が、ますます自分と似ているように感じた。
エグザべはふわりと息を吐くと、心が温かくなる。
「僕も、君に会えてよかった。だって、君がいないと、こうして一緒にいる意味もわからないし⋯⋯」
言いながら、エグザべはそっと手を差し出した。
Saihate7_15_31
DONEショタザベ同士のエグエグ。唇が、もう一度重なる。
今度は、さっきより深く、迷いがなくて。
舌先が触れ合うその一瞬、世界のすべてが甘く溶けた。
きっとそれで正解君と出会った日のことを、僕は今でも鮮明に覚えている。
鏡のように似た姿、同じ名前、同じ過去を抱えた僕達。
それなのに君は、僕よりずっと自由で、優しくて、真っ直ぐだった。
「こんな風に惹かれるのは、おかしいよね」
君が笑いながら言ったあの日、僕は何も言えなかった。
だってその笑顔が、僕の胸を痛いほど締めつけたから。
愛されることが許されない存在。
でも、惹かれることは、きっと――避けられなかった。
夜の風が、ふたりの距離を縮めた。
君の手がそっと、僕の指先に触れる。たったそれだけで、僕は心臓を打ち抜かれたみたいに息を詰めた。
手のひらが重なる。
熱が伝わって、鼓動が同じリズムを刻み始める。
「ねぇ、目を閉じて」
君の声が、耳の奥で優しく響いた。
1161鏡のように似た姿、同じ名前、同じ過去を抱えた僕達。
それなのに君は、僕よりずっと自由で、優しくて、真っ直ぐだった。
「こんな風に惹かれるのは、おかしいよね」
君が笑いながら言ったあの日、僕は何も言えなかった。
だってその笑顔が、僕の胸を痛いほど締めつけたから。
愛されることが許されない存在。
でも、惹かれることは、きっと――避けられなかった。
夜の風が、ふたりの距離を縮めた。
君の手がそっと、僕の指先に触れる。たったそれだけで、僕は心臓を打ち抜かれたみたいに息を詰めた。
手のひらが重なる。
熱が伝わって、鼓動が同じリズムを刻み始める。
「ねぇ、目を閉じて」
君の声が、耳の奥で優しく響いた。
Saihate7_15_31
DONEエグエグのエグザべ同士。『愛される覚悟をしておいて』
『愛したかった』
をお題にして140文字SSのお題をお借りしました。
愛される覚悟をしておいて愛される覚悟をしておいて
「中佐が僕を見てくれないんだ、それなら僕を愛するしかないだろう?僕なら他の誰よりも愛する。君が僕なら分かるだろ?」
「何だよ、それ」
「全てを僕に捧げる覚悟をして」
甘いキスを落とし、深く囁いた。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
愛したかった
僕らは同じ人間だからこそ、お互いを愛し合うことが許されなかった。
死がふたりを分かつその日まで、どんなに願っても、この手で君を触れることは叶わない。もしできるなら、君を心から愛したかった。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
260「中佐が僕を見てくれないんだ、それなら僕を愛するしかないだろう?僕なら他の誰よりも愛する。君が僕なら分かるだろ?」
「何だよ、それ」
「全てを僕に捧げる覚悟をして」
甘いキスを落とし、深く囁いた。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
愛したかった
僕らは同じ人間だからこそ、お互いを愛し合うことが許されなかった。
死がふたりを分かつその日まで、どんなに願っても、この手で君を触れることは叶わない。もしできるなら、君を心から愛したかった。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆