908banmenokobun
DONE1周年イベスト前編を読んだ時に、指輪のエピソードはこの先こんな感じになるのかな~と予想したものの、見事に外れた妄想をもとに描きました。指輪を改めて手に入れた人が原作とは異なるif話です。全体にネタバレがありつつ、原作との矛盾点も多々あります。よって何でも許せるかた向けです。ブラネロのつもりで描きましたが、CP色は薄め。ちなみに「幸運」「興奮」のくだりはブがとぼけていると捉えています。ada
REHABILI盗賊時代のブラネロの話 / 捏造注意 / 身体の関係がある遠い噂で、西の国で絢爛豪華な財宝や金品が展覧されると聞いた。筋は確かな情報のようで、近頃街が色めき立っている。こんな美味い話、頭が聞き漏らす訳もなく作戦は決行された。盗むのは自らの手が良いと宣う頭に付き合うのは相棒であるネロの役目だ。招待された者しか入れないというその会場である屋敷に、招かれた客と偽り出向く事になった。
普段は見てくれから粗暴なのが分かるような男の出立ちだが、今回は仕立て屋で身を整える気の入り様から、潜入すらも楽しんでいる事が分かる。正直、動き易ければ拘りのないネロだが、ブラッドリーは長考し続けネロを着せ替え続けた。
「よし、いいんじゃねえか」
「これが駄目でももう着替えねえぞ」
「なにくたびれてやがる、早えんだよ」
「俺は今回従者なんだろ? なら別になんだっていいじゃねえか」
「あのなあ。従者がどんなモン着てるかで主人である俺の程度が分かるだろ」
従者の装いという事で首が詰まっているのが息苦しい。仕上げと言わんばかりにタイを手際良く締めるブラッドリーはずっと上機嫌だ。
「よし、あとはお前が俺様に傅きゃ完璧だな」
「馬鹿言え、やんねえよ」
頭の機嫌がいいに越し 2630