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    ada

    フィ右とブラネロが中心になるかと / 成人済@xxffbn

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    ada

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    盗賊時代のブラネロの話 / 捏造注意 / 身体の関係がある

    #ブラネロ
    branello

    遠い噂で、西の国で絢爛豪華な財宝や金品が展覧されると聞いた。筋は確かな情報のようで、近頃街が色めき立っている。こんな美味い話、頭が聞き漏らす訳もなく作戦は決行された。
     盗むのは自らの手が良いと宣う頭に付き合うのは相棒であるネロの役目だ。招待された者しか入れないというその会場である屋敷に、招かれた客と偽り出向く事になった。
     普段は見てくれから粗暴なのが分かるような男の出立ちだが、今回は仕立て屋で身を整える気の入り様から、潜入すらも楽しんでいる事が分かる。正直、動き易ければ拘りのないネロだが、ブラッドリーは長考し続けネロを着せ替え続けた。
    「よし、いいんじゃねえか」
    「これが駄目でももう着替えねえぞ」
    「なにくたびれてやがる、早えんだよ」
    「俺は今回従者なんだろ? なら別になんだっていいじゃねえか」
    「あのなあ。従者がどんなモン着てるかで主人である俺の程度が分かるだろ」
     従者の装いという事で首が詰まっているのが息苦しい。仕上げと言わんばかりにタイを手際良く締めるブラッドリーはずっと上機嫌だ。
    「よし、あとはお前が俺様に傅きゃ完璧だな」
    「馬鹿言え、やんねえよ」
     頭の機嫌がいいに越した事は無い。着せ替え人形の時間はもう終わりらしい。どうせ今夜限りの格好なのだ、好きにさせておく方が賢明だ。

     流石、招かれる客は各国の富豪や貴族と名高い連中が揃いも揃っている。おかげで目当てに巡り会う前に、有象無象にお宝が着いて歩き回っている状態だった。恰好の餌、上品に言うなら前菜だ。
     魔法で偽造した招待状でエントランスを難無く通り抜け、屋敷の奥へ。中は立食形式になっており、展覧物のお披露目までは各々会談をしているようだ。
     ネロは思わず舌舐めずってしまう。どうやらブラッドリーも同じ事を考えているらしい。目配せ合い、ブラッドリーは人混みへ紛れていき、客人の会話に混ざりに行った。ネロはあくまで主人の食事を見繕うフリをして、テーブルへ近づく。
     婦人らが楽しげに食事や酒を嗜む横を擦り抜けて。
    「あら、失礼」
    「いいえ。こちらこそ失礼致しました」
     会話を勤しみながら食事をしているせいでネロにぶつかったのだと思っているのだろう。事実はネロからわざと進行方向へ入ったのだ。婦人らは着飾っている。見栄と自尊心の分だけ高い宝石纏わせ、高いヒールをお召しになっているのが仇となった。揺らめいた身体を腕で抱き留め、補助してみせる隙に指先から指輪を絡め取る。
     下手に出る笑みは忘れずに、腰を取って気付かせない。
     そうして婦人らから離れ、他にも狙いを定めて人々とすれ違っては魔法で諸々をくすねていけば、懐に収まりきらない程になっていた。最後、合流したブラッドリーも満足そうに鼻を鳴らしていたので大漁だったのだろう。
     あとは目当てだけだ。

     目当ての数々は、晴れ舞台の様に部屋の一番奥で一つずつ紹介される手筈になっていた。それまでは厳重な警護の元、大事に隔離されているだろう。それを狙うのも悪くは無いが、警護の中に複数人魔法使いが居れば面倒だ。今回は手下達は潜入の邪魔になる可能性があるから置いて来た。その為、数の有利は無い。
     だから、心理を狙う。警護が手薄くなるのは無事にお披露目が終わり、引き下げる前のタイミング。何事も無くこのまま終わるだろうという予想を覆す方が良い。
     時刻になった。ぞろぞろと人が波のように部屋の奥へ集まっていく。それを遠巻きに眺める従者たち。ブラッドリーも波に紛れる予定だ。
    「じゃあな。しっかりやれよ」
    「畏まりましたよ、主」
    「ハッ、よく言うぜ」
     揶揄を含めた声色で言葉を交わす。そうしてその後、ブラッドリーは小さく詠唱した。ネロはこの後、陽動をする為精度を上げるべくブラッドリーに魔法を掛けてもらったのだ。いつも思うが、俄然士気が湧くので不思議だ。自分の中にここまで活力がある事、そしてそれをブラッドリーが引き出す事が。
     数々の豪華な物達が披露されていく様を遠巻きに眺めながら、テーブルからもくすねた値の張りそうなカトラリー達を指の間に挟んで背後で待機させる。
     暫くして、人混みで拍手が巻き起こった。集団がばらけそうな雰囲気を感じては、すっと息を呑む。
    「《アドノディス・オムニス》」
     声に乗せて腕を振るう。指から放たれたカトラリー達は魔力を纏って、上へ。狙いは今爛々と部屋を照らすシャンデリアだ。勢いよく根元に当たったカトラリーのおかげで、シャンデリアがゆりかごのように大きく揺れる。甲高い悲鳴が部屋に響き、人混みが動揺しだせばここからはブラッドリーの番だ。
    「《アドノポテンスム》」
     銃声が一際大きく鳴る。瞬く間にシャンデリアが床に落ちて、硝子が壊れる切ない音を連れて夜のように暗闇が来る。その隙にブラッドリーの元へ駆け出し、目当ての金品や財宝を連れて窓枠から飛び出せば、もうこの屋敷に用はない。
     空中で体勢を整えながら箒を呼び出し跨って、空を駆け抜けて北へ向かう。屋敷から遠い所で、ようやく二人は顔を見合わせた。
    「ここまで来ればもう大丈夫だろ!」
    「やったな、相棒!」
     いつだって成功した時のこの高揚感は言い得ない。体感した時に最大限恍惚になる。そして、二人に怖い物など無いと強く過信させてしまう、悪い蜜に。ブラッドリーがネロの首に腕を巻いて引き寄せて、悪戯が成功した子供のように屈託なく笑うのを垣間見て、ネロはひたすらに嬉しくなってしまうのだ。
    「なあ、ネロ」
    「なんだよ」
    「戻る前によ。その服、もうちょい楽しまねえか」
     至近に迫った侭、ネロの顎先を指で掬って軽く揺すって離す。その指先はネロの首元を締めたタイに引っ掛けられて、息苦しさから解放する。
    「……だからお前あんなに悩んで決めてたのかよ」
    「まあな」
     その侭剥かれるのはどことなく癪で、一旦指を払うのはネロの見栄だ。別にくれてやっていいと思っているが、それを見せれば途端興味が失せるのがこの男の面倒な所。
     代わりにブラッドリーの胸倉を引き寄せて、洒落た形で胸元に収まっていたポケットチーフを引き抜いて風に飛ばしてみせた。ブラッドリーは笑う。
    「気が早えよ、ネロ」
    「……早くしねえと仕立てたモン全部捨てちまうぞ」
     財宝よりも、ネロに先ず手を付けようとするその欲張りさに折れるのは嫌いじゃない。頭の欲を満たすまでが、ネロの役目だ。
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    ada

    REHABILI盗賊時代のブラネロの話 / 捏造注意 / 身体の関係がある遠い噂で、西の国で絢爛豪華な財宝や金品が展覧されると聞いた。筋は確かな情報のようで、近頃街が色めき立っている。こんな美味い話、頭が聞き漏らす訳もなく作戦は決行された。
     盗むのは自らの手が良いと宣う頭に付き合うのは相棒であるネロの役目だ。招待された者しか入れないというその会場である屋敷に、招かれた客と偽り出向く事になった。
     普段は見てくれから粗暴なのが分かるような男の出立ちだが、今回は仕立て屋で身を整える気の入り様から、潜入すらも楽しんでいる事が分かる。正直、動き易ければ拘りのないネロだが、ブラッドリーは長考し続けネロを着せ替え続けた。
    「よし、いいんじゃねえか」
    「これが駄目でももう着替えねえぞ」
    「なにくたびれてやがる、早えんだよ」
    「俺は今回従者なんだろ? なら別になんだっていいじゃねえか」
    「あのなあ。従者がどんなモン着てるかで主人である俺の程度が分かるだろ」
     従者の装いという事で首が詰まっているのが息苦しい。仕上げと言わんばかりにタイを手際良く締めるブラッドリーはずっと上機嫌だ。
    「よし、あとはお前が俺様に傅きゃ完璧だな」
    「馬鹿言え、やんねえよ」
     頭の機嫌がいいに越し 2630

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    44_mhyk

    SPOILERイベスト読了!ブラネロ妄想込み感想!最高でした。スカーフのエピソードからの今回の…クロエの大きな一歩、そしてクロエを見守り、そっと支えるラスティカの気配。優しくて繊細なヒースと、元気で前向きなルチルがクロエに寄り添うような、素敵なお話でした。

    そして何より、特筆したいのはリケの腕を振り解けないボスですよね…なんだかんだ言いつつ、ちっちゃいの、に甘いボスとても好きです。
    リケが、お勤めを最後まで果たさせるために、なのかもしれませんがブラと最後まで一緒にいたみたいなのがとてもニコニコしました。
    「帰ったらネロにもチョコをあげるんです!」と目をキラキラさせて言っているリケを眩しそうにみて、無造作に頭を撫でて「そうかよ」ってほんの少し柔らかい微笑みを浮かべるブラ。
    そんな表情をみて少し考えてから、きらきら真っ直ぐな目でリケが「ブラッドリーも一緒に渡しましょう!」て言うよね…どきっとしつつ、なんで俺様が、っていうブラに「きっとネロも喜びます。日頃たくさんおいしいものを作ってもらっているのだから、お祭りの夜くらい感謝を伝えてもいいでしょう?」って正論を突きつけるリケいませんか?
    ボス、リケの言葉に背中を押されて、深夜、ネロの部屋に 523

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    plenluno

    DONE泣けないアシストロイドは誕生日の夢を見るか。

    ネロさん誕生日おめでとうございます!!!
    色々あって大遅刻ですが、パラロイのブラネロでお祝いさせていただきます!
    ブラッドリーがネロと出会った日をお祝いしようとしてジタバタする話。
    視点の切り替わりごとに章区切りをしていて、全8章になります。
    誕生日要素ふんわりな感じで、温めてたネタをちょこちょこ昇華した仕様になりましたが楽しく書けました😊
    アシストロイドの落涙

    ザザ…とノイズが走り、ざらついた視界でアシストロイドとしての「死」を認識する。
    自分が何のために生きて、この死に何の意味があるのか。
    そもそもアシストロイドにとっての「生」「死」とは何なのか。
    たとえ自分が「心」など、「感情」など持たない身の上でも、今際の際にそれらについて思考するくらいは許されたいものだ。
    そうだな、自分は元はといえば調理や給仕を行うために設計されたのだから、調理や給仕が自分にとっての「生きる目的」、ということになるだろうか。
    だとしたら。
    ――最後にもう一度、俺の作った飯を誰かに食べてもらいたかったな。
    ぽつりと呟いた言葉はもはや意味をなさない雑音に等しかったが、決して無意味ではなかった。
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    plenluno

    DONE1/14「そういうことにしてるつもり!」8~New Year Party~展示作品②
    読んでいただきありがとうございました!ぜひアフターでもお楽しみください!
    元相棒と野球拳。
    魔法舎です。最後だけ微微えちです。
    まほやく世界にじゃんけんが輸入されてたのを公式で確認した(どのストか忘れた)のでそのあたりを修正したりしています。
    それだけじゃ足りない 「野球拳?」
     とある晩酌の夜、ネロは耳慣れぬ単語を反芻した。グラスの酒をあおって身じろぐと黒塗りのソファが小さく鳴く。隣に居るブラッドリーは酒を呑みながらネロ特製のつまみに舌鼓をうっていた。
    「前の賢者に聞いたんだよ。じゃんけんして、負けた方が服を1枚脱ぐらしい」
    「―っ! はぁ!?」
    ネロは酒を吹き出しそうになって何とか堪えた。
    「だから、負けたら服脱ぐんだよ。」
     ネロは賢者の世界のじゃんけんについて軽く反芻する。握りこぶしの形のグーは石、手を開いたパーは紙、人差し指と中指だけを立てたチョキはハサミを表す。グーにはパーが強く、パーにはチョキが強く、チョキにはグーが強い三つ巴。3種の手の形と関係さえ覚えれば簡単だ。こちらの世界の似た遊びに賢者が反応したのをきっかけに話が盛り上がって以来、魔法舎では賢者にあわせてじゃんけんが使われることが増えた。子ども達が夕飯の献立で揉めたときなどはじゃんけんの勝敗ですんなり決まるのでネロにとっては便利だった。
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