VonPoesie
PASTほしまつ5おめでとうございます!何も書けなかったので過去に書いた朝菊のSSを展示します。
どれも5分程度で読める短編になります。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
「ダイヤモンド・ダスト」
遠距離恋愛の現パロ朝菊の話です。アーサーの治安が悪い。
「この雨が降り止んだら」
雨男のアーサーさんとそんなところも愛おしい本田さんの話です。甘い。
【ほしまつ5 展示】SSの過去作 ①「ダイヤモンド・ダスト」
神様とやらが本当にいるのなら、俺はよっぽどそいつに好かれてるらしい。
だって、こんなの早々ないだろう?
ずっと好きだった。愛していたあいつが。少し見ない間に薬指に指輪を光らせているなんて。
あまつさえそれを指摘されて、恥ずかしそうに、でも確かに嬉しそうに笑うだなんて。
なんて拷問。
なんて最高でクソッタレな────
「ああああっ!!!クソ!!!!!!」
思いつく限りのスラングを吐きながら部屋に入ると、古い扉が悲鳴を上げた。力任せに蹴飛ばしたゴミ箱は派手な音を立てて、飛んでいく。生ゴミの類はほとんどない、ティッシュとジャンクフード店の包み紙が集まったゴミ屑達は床に無惨に散らばった。
3295神様とやらが本当にいるのなら、俺はよっぽどそいつに好かれてるらしい。
だって、こんなの早々ないだろう?
ずっと好きだった。愛していたあいつが。少し見ない間に薬指に指輪を光らせているなんて。
あまつさえそれを指摘されて、恥ずかしそうに、でも確かに嬉しそうに笑うだなんて。
なんて拷問。
なんて最高でクソッタレな────
「ああああっ!!!クソ!!!!!!」
思いつく限りのスラングを吐きながら部屋に入ると、古い扉が悲鳴を上げた。力任せに蹴飛ばしたゴミ箱は派手な音を立てて、飛んでいく。生ゴミの類はほとんどない、ティッシュとジャンクフード店の包み紙が集まったゴミ屑達は床に無惨に散らばった。
VonPoesie
DONEほしまつ5の当日小説企画にて、「World Stars 92設定の朝菊」で参加させていただきました。こちらでも展示させていただきます。
一部誤脱等を修正しております。
改めまして、運営様、すてきな企画に参加させていただきありがとうございました!
【ほしまつ5展示】「変わらぬものも変わるもの」 大学最後の冬休み。五年ぶりに、祖母の家に訪れた。
別に来たくなくて来なかったわけではない。流行り病だとか、就職活動だとか、様々なことが重なって五年も経ってしまっていたのである。
祖母の家は、絵に描いたような昔ながらの平屋建ての家で、私が小学生の頃までは共に生活していたが、父親の転勤に伴いこの家からも離れた。今では祖母は愛犬のシバ(柴犬である)と一緒に一人と一匹で生活をしている。
五年で様々なことが変わった。高校生で大学受験に怯えていた私はなんと企業に内定を貰ったし、猫型ロボットがウエイターをしていても驚かなくなったし、一日で最高気温が十度以上変わっても何とか生き延びた。
祖母は歳の割にはよく動き、気も強い。今朝もシバの散歩をしてやれと朝五時に私を叩き起こした。私は逆らうこともせずに、眠い眼を擦って祖母の気に入りのバンダナを付けたシバを連れて家を出た。
3146別に来たくなくて来なかったわけではない。流行り病だとか、就職活動だとか、様々なことが重なって五年も経ってしまっていたのである。
祖母の家は、絵に描いたような昔ながらの平屋建ての家で、私が小学生の頃までは共に生活していたが、父親の転勤に伴いこの家からも離れた。今では祖母は愛犬のシバ(柴犬である)と一緒に一人と一匹で生活をしている。
五年で様々なことが変わった。高校生で大学受験に怯えていた私はなんと企業に内定を貰ったし、猫型ロボットがウエイターをしていても驚かなくなったし、一日で最高気温が十度以上変わっても何とか生き延びた。
祖母は歳の割にはよく動き、気も強い。今朝もシバの散歩をしてやれと朝五時に私を叩き起こした。私は逆らうこともせずに、眠い眼を擦って祖母の気に入りのバンダナを付けたシバを連れて家を出た。