むつき
DONEカーシー+ジャンバヴァン+レイヴ+バイト中の主人公in海の家海辺とラーメン 食堂の屋根の下、海からの風がゆるやかに吹き抜けていく。眩しい陽射しに温められ、白い砂浜からの照り返しを受け、からりとした熱を含んだ風だった。天井のすみで、扇風機が寡黙に首を振っている。
「暑い……でもおいしいな……! 海の家で食べるラーメンってどうしてこんなにおいしいんだろう……」
「そうだねぇ、おいしいね……。今日は朝から泳いだり、ビーチバレーしたりして汗をかいたもんね。その汗と一緒に出ていった塩分を補給するために、塩分の多いラーメンが……」
仲がいいカーシーとジャンバヴァンは、積極的に箸を動かしたりれんげを使ったりする合間にあれこれと言葉を交わし合っている。ジャンバヴァンの視点はさすが理系の研究者といった風で思わず笑ってしまった。
1539「暑い……でもおいしいな……! 海の家で食べるラーメンってどうしてこんなにおいしいんだろう……」
「そうだねぇ、おいしいね……。今日は朝から泳いだり、ビーチバレーしたりして汗をかいたもんね。その汗と一緒に出ていった塩分を補給するために、塩分の多いラーメンが……」
仲がいいカーシーとジャンバヴァンは、積極的に箸を動かしたりれんげを使ったりする合間にあれこれと言葉を交わし合っている。ジャンバヴァンの視点はさすが理系の研究者といった風で思わず笑ってしまった。
むつき
DONEレイヴとカーシー頼れる先輩、大切にされている後輩
僕らはバディ うぅ、という低い唸り声がカーシーの喉から溢れてくる。彼のつかんだドアノブが重く軋んだ。
一日の大半を過ごしているといってもいい研究室に戻ってきても尚、カーシーの表情は険しかった。納得がいかない、とでも言いたげに、鼻面には深いしわが寄せられている。
「はあー、つっかれた。なあカーシー、紅茶でも淹れてくれねえか」
ぐしゃりと顔を歪めている彼のそばを通り抜け、レイヴはソファへどかりと腰を下ろした。拳を握りしめて棒立ちになっているカーシーへ視線をやると、こっそりとため息をつく。
「なあ、紅茶。この前ジャンバヴァンが持ってきた茶葉があったろ」
「うう……はい……まだありますけど……」
再三の催促を受け、カーシーはしぶしぶと言ったように作りつけのキッチンへと向かった。ティーポットを温めるべく湯を注ぎ、その間にカップや茶葉の用意をする。
3031一日の大半を過ごしているといってもいい研究室に戻ってきても尚、カーシーの表情は険しかった。納得がいかない、とでも言いたげに、鼻面には深いしわが寄せられている。
「はあー、つっかれた。なあカーシー、紅茶でも淹れてくれねえか」
ぐしゃりと顔を歪めている彼のそばを通り抜け、レイヴはソファへどかりと腰を下ろした。拳を握りしめて棒立ちになっているカーシーへ視線をやると、こっそりとため息をつく。
「なあ、紅茶。この前ジャンバヴァンが持ってきた茶葉があったろ」
「うう……はい……まだありますけど……」
再三の催促を受け、カーシーはしぶしぶと言ったように作りつけのキッチンへと向かった。ティーポットを温めるべく湯を注ぎ、その間にカップや茶葉の用意をする。