mary
PAST2024/5/30〜6/1開催「ジャンミカ発表会」にて展示した過去のSSS*
——どうせ叶わない想いなら、いっそ最期まで貫いてみたい。
掲げたブレードの刃よろしく、煌めく願いは生きた証。
対峙した巨体に視線を据えた。
視界の隅に、「あいつ」を抱えた黒髪が映る。
一秒だけ目を閉じた。
…ああ、それでいい、…上等だ。
「エレンを守ることは私の使命」
そう言うお前を守ること、それが俺の使命。
身勝手な論理
(2015/1/5)
*
歓声と、拍手の中心に彼女が居る。
遅れ入った食堂での光景に、首を傾げた俺にコニーは言った。「今日はミカサの誕生日なんだと」
講義の中休み、裏山へと走った。
金も時間も、勇気も足りねえ今の俺だが、それでも、今日の日だけは——
「——ッ!」
二月の陽に、きらり煌めく一輪の花。
その優美に、胸はとくりと音立てた。
3276——どうせ叶わない想いなら、いっそ最期まで貫いてみたい。
掲げたブレードの刃よろしく、煌めく願いは生きた証。
対峙した巨体に視線を据えた。
視界の隅に、「あいつ」を抱えた黒髪が映る。
一秒だけ目を閉じた。
…ああ、それでいい、…上等だ。
「エレンを守ることは私の使命」
そう言うお前を守ること、それが俺の使命。
身勝手な論理
(2015/1/5)
*
歓声と、拍手の中心に彼女が居る。
遅れ入った食堂での光景に、首を傾げた俺にコニーは言った。「今日はミカサの誕生日なんだと」
講義の中休み、裏山へと走った。
金も時間も、勇気も足りねえ今の俺だが、それでも、今日の日だけは——
「——ッ!」
二月の陽に、きらり煌めく一輪の花。
その優美に、胸はとくりと音立てた。
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DONE #ジャンミカ発表会支部に上げたこの作品 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21256194 をベースにしたジャンミカです
終盤の「初めて身体を交わした翌朝、ジャンの手によってはめられたこの指輪は〜」のくだりを抜き出して書いた感じです
ただ!すいません、数時間で書いたインスタントな作品です💦
ジャンミカ発表会楽しませていただきます!!!
Eternal flame ミカサの漆黒の睫毛がわずかに揺れたのを見て、ジャンは体を硬直させた。慌てて体勢を整えようとしたが、ミカサは今にも目を覚まさんとしている。ジャンは慌ててブランケットを被り直し、未だ眠りから覚めていないテイを取ろうとした。
しかし、ジャンの無様な隠蔽よりもミカサの銀灰色の瞳が開く方がわずかに早かった。
「…起きてたの。」
「…ごめん、寝顔見てた…。」
「…あくしゅみ。」
ミカサの言葉にショックを受けたジャンは悲哀で顔を歪ませる。
「ごめん、嫌だったか?!」
「うそ、じょうだん。」
ミカサの声色は甘くあどけない。まだ半分眠りの中にいるようである。いつも完全無欠な麗人である姿からは想像できないような声音を聞いたジャンは、自身の劣情が再燃するような感覚を覚えた。
2868しかし、ジャンの無様な隠蔽よりもミカサの銀灰色の瞳が開く方がわずかに早かった。
「…起きてたの。」
「…ごめん、寝顔見てた…。」
「…あくしゅみ。」
ミカサの言葉にショックを受けたジャンは悲哀で顔を歪ませる。
「ごめん、嫌だったか?!」
「うそ、じょうだん。」
ミカサの声色は甘くあどけない。まだ半分眠りの中にいるようである。いつも完全無欠な麗人である姿からは想像できないような声音を聞いたジャンは、自身の劣情が再燃するような感覚を覚えた。