さけけ
PROGRESSココハメイセキム(リメイク/TR)
私たちのきっかけは忘れた。彼が地下に軟禁されている頃がはじまりであった。今は改装されてしまったかつての暗い地下室。今考えてみれば高貴なあの人が寝起きする場所として質素すぎた空間。私たちは共謀し、大人たちの目が届かない監視カメラの死角で酒盛りを繰り返していた。
二人きりで覚えたてのウィスキーとワインを浴びるほど呷った。アルコールに身を委ね、背負う重圧からひと時投げ出した。バカになるのは癖になる。私は彼のそんな一面を垣間見ることを許されたことに、本当はかなり高揚していた。
お互いにしたたかに酔っていた。間接照明に鈍く照らされたあの人の陶磁のような白い白い肌が黒いシャツから覗いた。そのコントラストは酒に侵された神経にはあまりに刺激的であった。私は彼の輝いていると思わせるほど磨き抜かれた容姿にくらりと目が眩んだ。何がタークスだ。私は神羅の暗部に招き入れられたことを誇っていたのにもかかわらず、その人の普段隠された素肌を馬鹿正直にじっと見つめてしまった。
1659二人きりで覚えたてのウィスキーとワインを浴びるほど呷った。アルコールに身を委ね、背負う重圧からひと時投げ出した。バカになるのは癖になる。私は彼のそんな一面を垣間見ることを許されたことに、本当はかなり高揚していた。
お互いにしたたかに酔っていた。間接照明に鈍く照らされたあの人の陶磁のような白い白い肌が黒いシャツから覗いた。そのコントラストは酒に侵された神経にはあまりに刺激的であった。私は彼の輝いていると思わせるほど磨き抜かれた容姿にくらりと目が眩んだ。何がタークスだ。私は神羅の暗部に招き入れられたことを誇っていたのにもかかわらず、その人の普段隠された素肌を馬鹿正直にじっと見つめてしまった。