最近の検索
    ログインするともっと絵文字を送れます
    持っているアカウントではじめる

    #ファイアナ

    frayjahyv

    過去のを晒す※pixivのを移植しています。
    ⚠️ver.3.3までの重大なネタバレを含みます。
    ⚠️「オン🏛ロス英雄記」🌿‬編5-3のネタバレを含みます。
    英雄記で明かされた「ある物」の存在があまりにも良すぎたので書きました。さしてカップリング感のない話ですが、生産元はめちゃくちゃに🌞🌿‬を推しています
    おやすみ、善き人よ明けることのない暗闇に浸る神悟の樹庭。
    人気の失われたそこに、コツコツと硬い靴音が響いた。

    サーシスの領域であるかを象徴するように生い茂る植物たちをくぐり抜けて、彼は学舎の奥深くを目指す。
    知種学派の賢人の研究室よりもさらに奥。
    足元を照らす松明だけを頼りに、その人影は長い廊下をひたすら歩む。

    永遠のようにも感じるその昏い廊下は、それ自体が一種の試練なのだろう。

    ──[[rb:迷路 > ラビュリントス]]というものは、本来は複雑怪奇な道ではなく、一本の長い道であったそうです。

    ある日の授業を思い出す。

    ──その長い道を歩む者に、自らを省みらせるための、ある種の儀式だったのでしょう。

    だとすれば、この廊下も生徒に自省を促す迷路といったところか。ここで諦めて帰る者には、「この先」にあるものなど必要もないのだから。
    3484