sirome0_0
DONE100%捏造でできた、🐰ゾンビさんの過去のお話。ウサギさんの幸せな日々ショーウインドウを眺めていくヒトを見ているのは面白かった。
けれど、その瞬間はついに来た。ちいさなオンナノコの手に抱かれた後、そのコのお母さんに紹介された。
その日の内に眺める場所がショーウインドウではなくダレかのイエになった。
「紅茶をどうぞ。」
目の前に出されたのはニセモノの紅茶の入ったティーカップ。
「あなたはお話ができるの」
「そう、お母さんがうさぎだったから言葉がわからないのね。」
返事ができてもできなくても、きっとオンナノコは私を相手に一人で物語を進めていく。
ただじっと見ていればいいだけ。
オンナノコがいない時は窓から道行くヒトを見ていた。
オンナノコのアソビバは外にもあったかわいい柄のシートを敷いた上でいつもの通りオチャカイが開かれる。
778けれど、その瞬間はついに来た。ちいさなオンナノコの手に抱かれた後、そのコのお母さんに紹介された。
その日の内に眺める場所がショーウインドウではなくダレかのイエになった。
「紅茶をどうぞ。」
目の前に出されたのはニセモノの紅茶の入ったティーカップ。
「あなたはお話ができるの」
「そう、お母さんがうさぎだったから言葉がわからないのね。」
返事ができてもできなくても、きっとオンナノコは私を相手に一人で物語を進めていく。
ただじっと見ていればいいだけ。
オンナノコがいない時は窓から道行くヒトを見ていた。
オンナノコのアソビバは外にもあったかわいい柄のシートを敷いた上でいつもの通りオチャカイが開かれる。
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DONE🍼ちゃんのママ探しもう会えないママ。目が覚めた時に周りには誰もいなかった。
「…ママ…」
でも、真っ暗な中よーく目を凝らすとあちこちにぬいぐるみや人形が転がっているのに気がついた。
そうかここは、と気づくのはすぐだった。
周りのぬいぐるみや人形が動けない中自分だけが手足を動かせて、言葉を発することができる。それが分かると自分の力で歩きたくなった。
行くところはない、行きたいところもない。
それでもトテトテとぎこちない足運びで歩いてみる。ママには会えない道を辿って。
『人間の子どもはいつか人形が必要じゃなくなる日が来るの。』
昔、小さなママが言った言葉。
小さなママに似合わないくらい大人びた言葉になんだか面白くなった。
『だって子どもはいつの間にか学校に行ってお友達ができて、いつの間にかお家に好きな人を連れてきて、それでね、いつの間にか本物の子どもを産むのよ。』
654「…ママ…」
でも、真っ暗な中よーく目を凝らすとあちこちにぬいぐるみや人形が転がっているのに気がついた。
そうかここは、と気づくのはすぐだった。
周りのぬいぐるみや人形が動けない中自分だけが手足を動かせて、言葉を発することができる。それが分かると自分の力で歩きたくなった。
行くところはない、行きたいところもない。
それでもトテトテとぎこちない足運びで歩いてみる。ママには会えない道を辿って。
『人間の子どもはいつか人形が必要じゃなくなる日が来るの。』
昔、小さなママが言った言葉。
小さなママに似合わないくらい大人びた言葉になんだか面白くなった。
『だって子どもはいつの間にか学校に行ってお友達ができて、いつの間にかお家に好きな人を連れてきて、それでね、いつの間にか本物の子どもを産むのよ。』