しののめあや
DONER-18及菅18↑y/n?
セックスしないと出られない部屋に閉じ込められたけどまだ付き合ってないどころか恋心すらない及菅のふたり。随時更新していきます。
2024/10/10 ツイッター初出
2024/10/28 更新
2024/11/04 更新
2025/01/17 更新
2025/02/24 更新(21㌻の下段から) 26
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DONE残業はほどほどにねスガセン……おめでと……おめでと……菅原先生と誕生日三十歳になった。この歳になるともう誕生日なんてただの平日である。デスクワークで凝り固まった首を右へ左へと傾けるとポキリ、ポキリと小気味の良い音がする。すっかり陽が落ちた窓の外と、目の前にあるプリントの山。国語、算数、理科、社会。小学校教諭はオールマイティに担当しなければならない。菅原がとくに気を張っているのが特別授業である道徳で、プリント一枚作るのも一苦労だ。何せ、受け持つのは柔らかい時期の子どもたち。自分の授業が、自分の一言が、子どもたちにどんな影響を及ぼすのか予想もつかない。子どもたちが傷つかないように、誰かを傷つけないように願うばかりだ。特別授業があるのは金曜日。奇しくも今日は授業の準備の山場である木曜日だった。
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DOODLE第15回 菅受けワンドロワンライ、「映画・特別」及菅で参加させていただきます。映画は「フォレストガンプ」です。面白いので良かったら見てください。1994年だと「天使にラブ・ソングを2」もおすすめです。
第15回 菅受けワンドロワンライ「映画・特別」―― My momma always said,”Life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.”
スクリーンに文字が流れ切ると一瞬、視界が真っ暗になる。それから一拍ほど置いて照明がつき、同時に静まり返っていた劇場内は賑やかになった。同行者と話し始める人、荷物の整理を始める人、足早に席を立つ人など、さまざまだ。菅原と及川は席に座ったまま、人が捌けるのを待っていた。
菅原がときおり訪れる映画館では、名作映画を週替わりでリバイバル上映している。上映される映画は、菅原が生まれるより前のものであったり、まだ幼く映画館に訪れることがなかった時期のものだったりと、古くても目新しいものがほとんど。なかには、昔から映画番組で何度も観たことのあるものもあったが、テレビで観るのと、映画館で観るのとでは、没入感や臨場感、ストーリーの理解度が段違いだった。要は映画にしっかり向き合えるのだ。この週替わりの上映を菅原は気に入っていて、めぼしい映画をチェックしては、映画館に足を運ぶ。この日観た映画は、アメリカのヒューマンドラマ映画で及川と菅原が生まれた1994年に公開されたものだ。たまたま上映日と及川の帰国が重なり、菅原は及川を誘って映画館にやってきた。
2074スクリーンに文字が流れ切ると一瞬、視界が真っ暗になる。それから一拍ほど置いて照明がつき、同時に静まり返っていた劇場内は賑やかになった。同行者と話し始める人、荷物の整理を始める人、足早に席を立つ人など、さまざまだ。菅原と及川は席に座ったまま、人が捌けるのを待っていた。
菅原がときおり訪れる映画館では、名作映画を週替わりでリバイバル上映している。上映される映画は、菅原が生まれるより前のものであったり、まだ幼く映画館に訪れることがなかった時期のものだったりと、古くても目新しいものがほとんど。なかには、昔から映画番組で何度も観たことのあるものもあったが、テレビで観るのと、映画館で観るのとでは、没入感や臨場感、ストーリーの理解度が段違いだった。要は映画にしっかり向き合えるのだ。この週替わりの上映を菅原は気に入っていて、めぼしい映画をチェックしては、映画館に足を運ぶ。この日観た映画は、アメリカのヒューマンドラマ映画で及川と菅原が生まれた1994年に公開されたものだ。たまたま上映日と及川の帰国が重なり、菅原は及川を誘って映画館にやってきた。