べごにあ
MOURNINGCP要素薄いですが、ゴスラ軸園綾です👻🔦「パンサーズ対ソルジャーズ戦もいよいよ九回裏!パンサーズエースピッチャー、綾瀬川の完全試合達成が刻々と近づいています!」
試合開始直前。ロッカールームで長年バッテリーを組んできた平沢が神妙な面持ちで近づいてくる。それに気づきながらも、素知らぬふりして肩周りの柔軟を続けていた。
「綾瀬川」
「……どうしました?」
「今日ほんまにあの投球でええんか?監督にも秘密で」
キャッチャーという職業柄か、抽象的な言い回しを避ける平沢さんが言う『あの投球』という表現。言葉にするのも憚られる暴力的な投球。
「すいません。あれがいいんです」
返す言葉の腰は低くとも、断固として今日だけはピッチングを変えるつもりはなかった。一度した決意は揺らがず、遠回しの勧告をわざと雑に流した。
22165試合開始直前。ロッカールームで長年バッテリーを組んできた平沢が神妙な面持ちで近づいてくる。それに気づきながらも、素知らぬふりして肩周りの柔軟を続けていた。
「綾瀬川」
「……どうしました?」
「今日ほんまにあの投球でええんか?監督にも秘密で」
キャッチャーという職業柄か、抽象的な言い回しを避ける平沢さんが言う『あの投球』という表現。言葉にするのも憚られる暴力的な投球。
「すいません。あれがいいんです」
返す言葉の腰は低くとも、断固として今日だけはピッチングを変えるつもりはなかった。一度した決意は揺らがず、遠回しの勧告をわざと雑に流した。